バンダイナムコスタジオ、『スマブラ』『マリオカート』などに携わる内部受託開発チーム「第2スタジオ/Sスタジオ」の存在を明らかに。今後の開発も予告

 

バンダイナムコスタジオは、「第2スタジオ/Sスタジオ」のチームの求人を開始した。同社は任天堂のさまざまな主要タイトルの開発に携わってきたが、チームとして公にお披露目したかたち。同ページは最近公開されたようだ。Source Gamingなどが伝えている。


バンダイナムコスタジオは、バンダイナムコエンターテインメントの完全子会社だ。2012年にバンダイナムコゲームスから開発スタジオ機能が分割される形で新設。あらっぽくいうならば、いわばバンダイナムコエンターテインメントはパブリッシャーで、バンダイナムコスタジオはデベロッパーというわけだ。

バンダイナムコスタジオでは、さまざまなタイトルが開発されてきた。『アイドルマスター』シリーズや『鉄拳』シリーズ、『塊魂』シリーズ、『テイルズ オブ』シリーズ、『エースコンバット』シリーズなどなど。共同開発タイトルなどもあるが、旧ナムコIPを中心に人気シリーズを複数抱えている。

一方でバンダイナムコスタジオは受託開発業務もおこなっている。といっても、ほとんどが任天堂系タイトルであるが、『マリオカート8』に『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、『ポッ拳』シリーズ、『ARMS』に『マリオカートツアー』、そして『New ポケモンスナップ』。いずれも任天堂と共同開発であり、タイトルへの関わり方はそれぞれ異なるが、ビジュアルアセット提供、レベルデザインなど多岐にわたる。桜井政博氏のYouTubeチャンネルにおける『スマブラ』トークにはたびたびバンダイナムコスタジオのスタッフとのエピソードが登場し、特に同作ではバンダイナムコスタジオが深く関わっていたことがわかる。


こうした任天堂系の受託開発をするチームは「第2スタジオ/Sスタジオ」という名前であることが公に明かされた。同スタジオは、現在キャリア採用のみに絞って、ゲームデザイナーやエンジニア、ビジュアルアーティストなどを募集中。3Dアクションゲームが開発されており、そのタイトルにはUnreal Engine 4が使われているであろうことが垣間見える。

これらが任天堂タイトルであるかどうかは不明。しかしながら、インタビューや求人などを読むに、バンダイナムコスタジオによる大型受託開発が続いていくことは間違いなさそうである。過去携わったタイトルの該当セクションはいずれも高品質。バンダイナムコスタジオのモノづくり職人たちの今後の活躍に注目しておこう。