美少女ゲーム『君が望む永遠』新たな全年齢版開発へ向けて本格始動。クラウドファンディングが10月21日から開始へ

 

aNCHORは10月13日、『君が望む永遠』全年齢版開発に向けたクラウドファンディングのキャンペーンページを公開した。同作のクラウドファンディングは、10月21日22時から開始予定。『君が望む永遠~Latest Edition~』をベースとした新たな全年齢版が開発されるようだ。

『君が望む永遠 ~Latest Edition~』の画像


『君が望む永遠』は、国内の美少女ゲームブランドâgeから2001年8月に発売された、18禁のPC向け多重恋愛AVGである。本作の主人公・鳴海孝之は、白陵大付属柊学園に通う3年生だ。ある夏の日、鳴海孝之は女友達である速瀬水月に紹介され、内気な少女・涼宮遙と知り合う。また鳴海孝之は、涼宮遙からの告白をきっかけに、彼女と付き合うようになる。告白を受け入れた当初、鳴海孝之は涼宮遙のことがさほど好きではなかったが、共に時間を過ごすうちに距離が縮まり、純粋に彼女を愛するようになる。

しかしそんなある日、何らかの出来事が発生。本作ではそんな導入から、誰かを選ぶことが必ず誰かを傷つけてしまうという、主人公の成長を描くラブストーリーが描かれていく。美少女ゲームを中心にADVの評価が集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、記事執筆時点でデータ数2370件により、中央値88、平均値84点を獲得。プレイヤーからは、憂鬱になる展開や感動的な内容など、シナリオを中心に高い評価を得ているようだ。

またクラウドファンディングページ内の記載によると、当時人気だった数多くの美少女ゲームとは趣の異なるタイトルとして幅広いファンの注目を集めた作品だという。プロジェクトチームでは現在でも、本作が美少女ゲームのコアファンから「伝説的美少女ゲーム作品」の一本として認知されていると思っているそうだ。

『君が望む永遠 ~Latest Edition~』の画像


今回のクラウドファンディングは、そんな『君が望む永遠』の新たな全年齢開発を目指すプロジェクトとなる。『君が望む永遠』は2001年のオリジナル版発売後、2008年発売のリニューアル版『君が望む永遠~Latest Edition~』や、PlayStation 2版やドリームキャスト版なども発売。近年では「âge アーカイブス ~20thBOX Edition~」に、『君が望む永遠~Latest Edition~』のWindows10対応版が収録されていた。しかしクラウドファンディングのキャンペーンページによると、現在では2008年のリニューアルから15年が経過したことで、新たな入手が困難になっているという。そこで本クラウドファンディングでは、「マヴラブ」シリーズから新たに『君が望む永遠』を知ったプレイヤーも遊べるように、新たな全年齢版が開発されるわけだ。

『君が望む永遠』全年齢版は、『君が望む永遠~Latest Edition~』がベースになるという。本作には、リニューアルにともない同作で導入されていた第一章の演出刷新やifストーリー、アフターストーリーなども含まれているのだろう。また全年齢版では、『君が望む永遠~Latest Edition~』をベースに、シナリオと演出の年齢制限要素をシーンのつながりなどを考慮した上で修正。既存のコンソール版を参考にしつつ、オリジナルスタッフが新たに作業を担当するという。そのほか、メニュー画面などは新たに作成。『君が望む永遠~Latest Edition~』および既存コンソール版のボイスが使用されるそうだ。全年齢向けの修正を加えつつ遊びやすく調整した、新バージョンとなるのだろう。

『君が望む永遠』全年齢版のクラウドファンディングは、10月21日22時から開始予定。クラウドファンディングの目標金額は3000万円となっており、1万円以上のコースからゲーム本編のダウンロード版が付属する。