ドット絵推理ミステリー『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』Switch/Steamで10月19日配信へ。約1時間で1話遊べる、奇怪な事件の真実

 

room6は10月12日、『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』を10月19日に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、通常価格は1564円。リリースを記念して、スマートフォン版プレイヤー向けのプレセントキャンペーンも実施されるという。

※横浜ゲームダンジョン出展時のPV

『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』は、約1時間でクリアできる推理ADVシリーズ『和階堂真の事件簿』3作をまとめた、決定版である。シリーズ第1作『和階堂真の事件簿 – 処刑人の楔 』は、2020年9月にスマートフォン向けに配信開始された作品だ。同作の舞台となるH県K市では、1981年から1982年にかけて、首のない死体が電柱に吊るされた状態で見つかっていた。プレイヤーは、1983年に起こった3件目の首なし殺人事件を契機に、調査を開始。本庁からやってきた和階堂警部の視点から、カルト宗教も関わる事件の謎へと迫っていく。

和階堂警部は、まず各場面内を探索して情報を集める。現場に残された痕跡の調査や、関係者への聞き込みなどによって、キーワードが入手可能。さらに入手したキーワードをセットすると、調査対象や関係者から新たな情報が引き出せる。探索パートでは、新しいキーワードの入手と調査の繰り返しによって、情報を集めるのだ。また推理パートでは、これまでに入手したキーワードを使用して、事件の情報を整理。いくつかの設問に対してキーワードを当てはめ、しっかり論理が展開できれば、次の場面へと進行できる。情報を集める探索パートと、情報を整理する推理パートによって、首なし死体にまつわる事件の謎を解き明かしていくわけだ。


またシリーズ第2作『和階堂真の事件簿2 – 隠し神の森』では、和階堂が人里離れた集落で起こった神隠し事件に挑戦。シリーズ3作目『和階堂真の事件簿3 – 影法師の足 』では、和階堂自身が巻き込まれた事件が描かれていた。シリーズとしては、事件の様相がレトロ風のドット絵で表現されている点や、ミステリーゲームのツボを抑えつつ事件を約1時間でまとめていることも特徴だろう。

そして本作『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』は、スマートフォン向けにリリースされてきたシリーズ3作をまとめた、移植版である。収録内容としては、シリーズ3作のエピソードに加えて、完全新規エピソード「指切館の殺人」が追加されている。

「指切館の殺人」では、和階堂が休暇中に事件へ遭遇するようだ。舞台となる「鴨柳荘」は、宿泊客の間で井戸の部屋に幽霊が出るというペンション。「指切館」とも呼ばれており、噂目当ての客が集まるようになっていた。和階堂はそんな指切館へ、休暇中に訪問。嵐で孤立してしまったペンションで起こる、奇怪な事件の謎に挑むという。また本作では、スマートフォン向けだった内容が、Nintendo Switch/PC向けに最適化。新しいハードで和階堂の活躍が描かれるわけだ。


本作を手がけているのは、国内のインディーゲーム制作チーム墓場文庫だ。本シリーズにおいてはハフハフ・おでーん氏、きっきゃわー氏、あだP氏、ウラベロシナンテ氏、MOCHIKIN氏の5名により制作が進行。2020年9月から2021年6月にかけて、スマートフォン向けにシリーズ3作が配信されてきた。本作『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』では、パブリッシングおよび移植開発をroom6が担当している。また墓場文庫は現在、アドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』を開発中。同作では一人の調査員の立場から、都市伝説の正体と向こう側にある真実の調査などが描かれるそうだ。

『和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに10月19日発売予定。通常価格は1564円となっている。また墓場文庫のX(旧Twitter)アカウントでは、リリース記念キャンペーンが実施予定。詳細は不明ながら、これまでにスマートフォン版を遊んでくれたプレイヤーへの感謝をこめたプレゼントキャンペーンが実施されるそうだ。