高評価宇宙開拓・自動化シム『ダイソンスフィアプログラム』無料大型アプデ12月配信へ。敵性存在「黒い霧」襲来、生産ラインを守り抜く

 

パブリッシャーのGamera Gamesは9月21日、『ダイソンスフィアプログラム(Dyson Sphere Program)』の無料大型アップデート「Rise of the Dark Fog」を12月に配信開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。対応言語は英語および中国語で、日本語は未対応となっている。

『ダイソンスフィアプログラム』は、宇宙を舞台にした宇宙開拓/工場自動化シミュレーションゲームだ。プレイヤーは宇宙工学のエンジニアとなり、人類が必要とするエネルギーを生産する「ダイソンスフィア」に携わることになる。ダイソンスフィアとは、恒星の周囲を覆う架空の人工構造物。本作ではダイソンスフィアを作り上げ、その運営と自動化を進めていく。そしてさらにエネルギーを得るためにほかの天体へと手を伸ばし、宇宙を開拓していくのだ。

無料大型アップデート「Rise of the Dark Fog」では、ゲームプレイに大きく手を加えるシステムが導入される。それが「黒い霧(Dark Fog)」である。黒い霧はプレイヤーに害をなす存在であり、ダイソンスフィアを建設する進行度に応じて、その脅威が徐々に増加していく。そして、黒い霧の脅威が一定のレベルに達することで、黒い霧がイカロス(プレイヤーが操作するメカ)や生産ラインに対して攻撃を開始する。


プレイヤーは黒い霧からの攻撃に、防御施設を建設することで対抗が可能。黒い霧の攻撃は、ゲームの進捗によってどんどん苛烈になるという。防御施設が不足していると、黒い霧の大群の襲来によって防衛ラインをあっさり突破されることもあるそうだ。そんな危機に対処するため、プレイヤーにはスーパーノヴァという秘策が用意されている。スーパーノヴァを使用することで防御施設が一時的に強化されるため、困難な状況への対処に有効だろう。

さらに、黒い霧はガンライダーと呼ばれる艦隊も保有している。ガンライダーは宇宙空間から地上の構造物に対して壊滅的な攻撃を与える。その攻撃を防ぐには、惑星シールドを建造する必要があるそうだ。

これまで本作では工場などの設備を建設し、ひたすらにダイソンスフィアを拡大させていくことが主な目的となっていた。黒い霧という驚異の登場により新たな刺激が加わり、本作のゲームプレイにさらなる起伏が生まれることだろう。


また、『ダイソンスフィアプログラム』における戦闘については今後のアップデートによって進化し続けるとのこと。「Rise of the Dark Fog」は工場の防御に重点を置いたものとなり、2024年には宇宙での戦闘に進出するアップデートも予定されているという。宇宙ステーションを建設し、黒い霧の巣に対抗するための艦隊を展開することができるようになったり、さらに強力な武器が登場したりするそうだ。

ちなみに、本作は2021年より早期アクセス配信をおこなっており、本稿執筆時点でSteamストアページのすべてのレビューにおいて、6万5575件中97%の好評を獲得し、「圧倒的に好評」のステータスを得ている。本作は、前述のとおり現状は日本語が実装されていないものの、Gamera Gamesへのインタビューによると、日本語への対応を検討中であるという(関連記事)。現状は早期アクセス配信として、ローカライズよりもゲーム内容の充実を優先しているそうだ。今後のアップデートを含め、日本語対応についても期待したい。


『ダイソンスフィアプログラム』は、PC(Steam)向けに配信中。無料大型アップデート「Rise of the Dark Fog」は、12月配信予定だ。