TBSテレビがゲーム事業への本格参入を発表。「TBS GAMES」としてオリジナルIP創出を目指す

 

株式会社TBSテレビは7月5日、ゲーム事業に本格参入することを発表した。TBS GAMESとして、さまざまなゲームを展開していくそうだ。TBS GAMESのティザーサイトも、あわせてオープンしている。


TBSテレビは、関東の広域を放送対象とするテレビ局だ。キー局のひとつに数えられるテレビ局である。ニュースにバラエティ、ドラマやアニメなど、さまざまなジャンルのTV番組を自社制作している。なお、TBSテレビはTBSホールディングス傘下の企業でもあり、グループ会社は映像コンテンツに留まらず、漫画配信などもおこなっている。さらには、不動産業や化粧品業など、多岐にわたるコンテンツとサービスを展開中だ。

TBSグループは、2030年に向けた経営指針である「VISION2030」にて、「最高の“時”で、明日の世界をつくる」というブランドプロミスを掲げている。VISION2030の大きな目標は、放送事業以外による収益を飛躍的に拡大させることだ。その大目標を達成するための軸として、オリジナルIPの開発と、創造したコンテンツを無限に広げていく拡張戦略「EDGE」をおこなっていくことを発表している。EDGEは、デジタル分野、海外市場、そしてライブやライフスタイルなどのリアル事業の3つにおいて飛躍的な成長を目指す戦略だ。

今回、新たに発表されたTBS GAMESの設立は、VISION2030を達成するための取り組みの一環である。TBS GAMESは「まだ見ぬ最高の“時”をゲームで」をコンセプトに、TBSグループの最大の武器であるコンテンツ創造力を活かして、コンソール、モバイル、PC、アーケード、さらにはカードゲームやボードゲームなどを展開していくそうだ。そして、TBS GAMESとして有名ゲームキャラクターを生み出し、世界で親しまれるオリジナルIPを生み出すことが目的だという。


テレビ会社に関連するゲーム会社の先例としては、フジテレビジョンのゲーム&インキュベーション事業部が分社化したフジゲームスが存在。また今年3月には、テレビ朝日が2025年までの新経営計画を発表。アニメ・ゲーム分野やメタバースなどに事業領域を新規開拓する旨を伝えていた。そのほか近年では、集英社や講談社といった出版社もゲーム事業に参入している。大手テレビ会社や出版社が参入し、国内ゲーム業界にどのような変化がもたらされるのかも改めて注目されるところだろう。

TBS GAMESのティザーサイトでは、今後発売されるゲームや関連ニュースなどについて、随時情報を発信していくそうだ。どんなゲームが発表され、どんな展開がおこなわれるのか、次の発表を待ちたい。