ゾンビサバイバルRPG『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』PC/コンソール版6月27日発売へ。『428』のクリエイター手がける“少し怖い”ゾンビ劇

 

パブリッシャーのケムコは6月6日、ゾンビRPG『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』を6月27日に発売することを発表した。対応プラットフォームは、PC(Steam)およびNintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|Sで、価格は税込1320円。Steamでは、本日より体験版の配信が開始されている。なお、本作iOS/Android版は配信中。

『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』は、ゾンビがあふれかえる街で生き抜くRPGだ。開発には『428 〜封鎖された渋谷で〜』などを手がけたイシイジロウ氏が企画・原案・監修として携わっている。本作の主人公の警察官ベンは、とある病院内で目覚める。その頃、すでに街はたくさんのゾンビが徘徊する場所となっていた。病院を脱出したベンは、仲間を集め、ゾンビであふれた大陸からの脱出を試みる。

本作は、“ゾンビ作品は好きだけど、アクションやホラー表現は苦手”という層に向けられた作品であり、ホラー表現は切断要素などを排除してマイルドになっている。公式サイトでは、ドット絵で描かれたゾンビがユーモラスに紹介されており、なるべく怖さを感じさせない作りに感じられるだろう。その一方で、ドット絵によるホラー演出に力を入れたことで「すこしホラー」を味わえる作品にも仕上がっているそうだ。



本作は、シンボルエンカウントシステムを採用し、街を徘徊するゾンビに接触することで、ターン制コマンドバトルに突入。バトルでは奥行きの概念が用意されていて、ターン毎にゾンビが画面奥から迫ってくる。ゾンビに最接近されてしまうことで、致命的な一撃を食らう恐れがあるため、生存者たちのパーティーはなるべく近づかれないように戦いを進めていく必要があるのだ。なお、戦いに使用できる武器は銃弾を使用する武器と、消耗なく使用できる武器、近接武器の3種類が用意されている。

本作では物資も限られており、いかにサバイバルをするのかも重要。銃弾や回復アイテムなどは、さまざまな場所を調べることで入手が可能ではあるものの、なりふり構わず使用していると尽きてしまい、いざというときにゾンビに対抗できないということもありえる。一方で本作は一般的なRPGと同様に、敵と戦って経験値を獲得することで生存者のレベルが上がる。そのため、レベルを上げたいがリソースはいざというときに備えて温存しておきたいジレンマに、いかに折り合いをつけて進めていくかも重要そうだ。

ちなみに、コンソール版の追加要素も用意されている。そのひとつが難易度の変更だ。本稿の冒頭に述べたとおり、本作はiOS/Android版で配信済み。そちらをプレイした人々の感想として、難易度が低めという声が上がっているようだ。PC/コンソール版には新たな難易度として「ハード」や「ナイトメア」が用意されているそうで、ギリギリの生還劇が楽しめるようになるだろう。もうひとつのPC/コンソール版の追加要素として、スコアも用意されている。スコアはイベントの進行やアイテムの取得、ゾンビへの攻撃によって増減。ゲームクリア時にはハイスコアが記録されるという。

『ゾンビ・オブ・ザ・ドット』は6月27日、PC(Steam)および、Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信予定。iOS/Android版は配信中だ。