Steam基本プレイ無料メックアクション『HAWKEN REBORN』開発ロードマップ公開。3段階に分けて完成目指す、“苦戦スタート”からの巻き返しなるか


505 Gamesは5月20日、メックアクションゲーム『HAWKEN REBORN』の今後の開発ロードマップを公開した。本作は今年5月17日より、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。基本プレイ無料にて提供されている。

『HAWKEN REBORN』は、2012年にPC向けにリリースされた『HAWKEN』の世界観を基にしたメックアクションゲームだ。前作はPvPゲームだったが、本作はPvEゲームとして展開されている。本作にてプレイヤーは、企業の腐敗によりディストピア化した惑星Illalを舞台に、傭兵パイロットとして敵対する勢力と戦う。

現時点で本作には、ストーリーの導入部分にあたる6つのミッションと、マップを自由に探索するなかで請け負える30のパトロールミッションが収録。プレイヤーはAxesと呼ばれるメックに搭乗し、装備した武器で敵と戦う。そしてミッションにて獲得したお金や資源をもとに、メックやその武器などのアップグレードをおこなうのだ。


今回公開されたロードマップでは、早期アクセス配信期間中には3つのフェーズに分けて開発が進められていくことが説明された。まず現在のフェーズ1は、本作の基礎を固めていく段階となる。本作への導入となる要素の開発を進め、調整や磨き上げ作業を重ねながらながら、バトルや全体的なゲームプレイのコアとなる部分を確立させるという。

次のフェーズ2では、コンテンツの追加が掲げられている。新たなメックやその武器、スラスター、アビリティなどが追加されるほか、ストーリーミッションおよびパトロールミッションの追加もおこなわれる。また、現時点ではメックの操縦席からの視点が採用されているところ、三人称視点でのプレイにも対応予定となっている。

そしてフェーズ3では、本作の拡張がおこなわれる予定だ。新たなエリアやストーリーが追加されるほか、さらなるメックや武器、スラスター、アビリティなども追加されるとのこと。また、現在本作はシングルプレイのみに対応しているが、協力マルチプレイが導入される。ロードマップの詳細については、今後改めて発表されるそうだ。


本作『HAWKEN REBORN』は先日5月15日にサプライズ的に発表され、そのわずか2日後にSteamにて早期アクセス配信が開始された。前作『HAWKEN』のPC版はすでにサービス終了しており、当時あまり高い評価は得られなかった一方で、無骨なメックおよび世界観などが話題を呼んだ。そのため、本作の発表には大きな注目が集まることとなった。

ただ、早期アクセス配信開始から3日ほどが経った現時点で、Steamのユーザーレビューは好評率21%の「やや不評」ステータス。前作プレイヤーからは、メックのデザインや操作感が“『HAWKEN』とまったく違う”との不満の声が上がり、さらに調整不足やバグなども重なって、多数の低評価が投じられている。またSNS上では、前作のようなPvPモードがないことを残念がる意見も聞かれる。

なお昨日5月19日には、本作向けの最初のパッチが配信。プレイヤーから指摘されていたマウス感度設定の問題や、チュートリアル中に進行不能になるバグ、4K(3840 x 2160)ディスプレイにてチュートリアルのテキストが切れていた問題などの修正がおこなわれた。


今回の発表のなかでは、本作をPvE専用ゲームとした理由が説明されている。それによると、開発元は前作『HAWKEN』の何がファンに気に入られ、また何がプレイのハードルになっていたのかを分析したという。その結果、自分のペースで世界を探索し物語を楽しめるPvEとすることが、ベテランプレイヤーを含むより多くのゲーマーに受け入れてもらえるかたちであると判断したとのこと。

そして開発販売元の505 Gamesは、本作を長期的にサポートする方針であると宣言。コミュニティと一緒にじっくり本作を改善し続けていくため、ポジティブなことであれネガティブなことであれ、フィードバックを寄せてほしいと呼びかけた。

『HAWKEN REBORN』は、PC(Steam)向けに基本プレイ無料にて早期アクセス配信中だ。