『Dead by Daylight』新チャプター「通信終了」発表。新たな殺人鬼シンギュラリティは、未知の惑星探索で暴走したAIロボット

 

Behaviour Interactiveは5月20日、『Dead by Daylight』の新たなチャプター「End Transmission(通信終了)」を発表した。新たに登場する殺人鬼は、機械部品と有機生命体のパーツが混ざりあうAIロボットのThe Singularity(以下、シンギュラリティ)だ。未知の惑星を舞台に、本作初のSFホラーが繰り広げられる。「通信終了」は5月24日にはパブリックテストビルド(PTB)に実装予定で、6月14日に正式実装予定。

「通信終了」では地球から、未知の恐怖と謎に包まれた惑星へと、戦いの舞台を移しているのが特徴だ。この惑星には古代文明の遺跡が残り、独特な生態群系が形成されているという。新マップとなる「Toba Landing(トーバ着陸地点)」では、不気味なジャングルと、すでに滅んだ古代文明の遺跡、そして強欲な企業であるハクスリー社が残した建物で構成されている。異なる3つの環境をもつマップでの追走劇は、プレイヤーにとって未知の体験となることだろう。




新しい殺人鬼は、あらゆる有機生命体を取り入れ、完璧な体を創り上げることを目論むAIロボット、シンギュラリティだ。シンギュラリティは本来、惑星探索を補助するAIだったが、地球外のテクノロジーに触れた結果、新たな知識を獲得してしまう。その結果、人間に襲いかかる殺戮マシーンへと変貌してしまったのだ。

特徴的なのはそのボディに機械だけでなく、さまざまな有機生命体を取り込んだ、異形の姿だろう。極めて高い知性をもつシンギュラリティは、あらゆる状況に適応し進化を続けていく存在だ。完璧な生命体となるために、機械だけでなくあらゆる有機生命体のDNAを取り込もうとしているのだ。

そんなシンギュラリティは「バイオポッド」という能力をもち、マップ上のどこからでも生存者を偵察できる。バイオポッドはマップの壁面やプレイヤーなど、あらゆる場所に取りつけられる。設置したバイオポッドを用いることで、周囲を偵察し生存者の動向を探ることができるのだ。また、「スリップストリーム」という能力を使用することで、生存者のいる位置に自らの体を再構築し、瞬間移動することが可能。さらにスリップストリームにかかった生存者は、近くの生存者にうつしてしまうというリスクもある。

生存者たちは、地球から遠く離れた異世界を舞台に、どこにでも現れる殺人鬼の恐怖と対峙することになる。新チャプター「通信終了」は暴走するAIによる、人間の淘汰から抗うという、これまでの本作にはなかった異色のチャプターとなっているのだ。なお、気になるシンギュラリティの移動速度と心音範囲は、トラッパーを代表とする、平均的な殺人鬼の数値に設定されているとのことだ。


新たな生存者となるのは、宇宙船の乗組員の生き残りであるガブリエル・ソーマだ。彼は有能な技術者で、トーバ着陸地点におけるハクスリー社の拠点を管理する責任者だった。しかしハクスリー社の計画は失敗し、シンギュラリティの暴走によって、彼の仲間は殺されてしまう。生き残ったガブリエルは、完璧な生命体を目指すシンギュラリティの野望に立ちはだかる、唯一の人物となる。

シンギュラリティに立ち向かう際に、生存者は「EMP」と呼ばれる道具を利用することができる。マップ上にランダム設置されたEMPを用いることで、バイオポッドを一時的に無効化したり、ほかのサバイバーのスリップストリームを除去したりすることができる。常識の通用しない異形の殺人鬼を相手に、生存者は新たな道具を駆使しながら、生き残る術を模索していくことになる。


新チャプターではシンギュラリティとガブリエル用に、宇宙をテーマにしたスキンが2つ登場する。シンギュラリティ用の「ハクスリーハイブリット」は、より多くの機械部品が組み込まれた衣装となっている。そしてガブリエル用の「船外活動用宇宙服」は、救助活動時に着用する防護服のようなデザインとなっている。ほかにも「水辺の殺戮」スキンや、「ねじれた仮面舞踏会」スキンといった、斬新かつ近未来的なデザインが施されたコレクションも、入手可能になるとのことだ。

『Dead by Daylight』の新チャプター「通信終了」は、6月14日実装予定。また、5月24日にはパブリックテストビルド(PTB)も配信される予定。本実装に先駆けて、いち早く新たな殺人鬼と生存者を体験することができる。