『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の序盤の謎解きをクリアしたユーザーたちが、SNS上で自分の攻略時の動画を投稿している。その攻略法は十人十色であり、序盤の謎解きからやたらと多くの解法が存在していることが確認できる。本稿はゲーム序盤エリアの謎解きに関するネタバレを含むため、留意されたい。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。
本作では多数の新能力が登場。なかでも「ウルトラハンド」は、プレイヤーたちが最初に手にすることになるであろう能力だ。ウルトラハンドを使えば、フィールド上のオブジェクトを持ち上げて移動させ、好きな向きでくっつけることが可能。各種「ゾナウギア」を付けることで、オブジェクトに動力をもたらすこともできる。
本作で最初のエリアとなる「始まりの空島」では、ウルトラハンドを用いる謎解きがいくつも用意。チュートリアルの役割を果たす基本的な謎解きが中心ながら、ある場所ではさっそく捻りのある課題が用意されている。
場所としては始まりの空島の南部、ゾナウギア製造機付近だ。プレイヤーはここに来るまでいくつかレールを渡ってくる必要がある。扇風機のゾナウギア付きカートを作ったりして、オブジェクトに動力をもたせる仕組みを習得したタイミングで訪れる場所だろう。この付近には動けないコログもおり、カートなどを用いてそばにあるレールを渡らせることで助けてあげられる。そうして“レール渡り”に慣れたプレイヤーたちの前に、問題の場所が立ちふさがる。
これまで普通のレールを攻略してきたプレイヤーの前に現れるのは、そこまで幾度かカートを走らせてきた2本セットのレール。しかし、右側のレールは途中から破損している。今までどおり動力付きカートで渡ろうとしても、レールのない場所ではカートが右に傾いて落ちてしまう。ここまでのやり方では渡れないレールを前に、プレイヤーは新たな方法を編み出す必要があるわけだ。そしてこのレール、序盤の謎解きにしてはやたらと解法が多いのである。
海外掲示板RedditなどのSNS上では、プレイヤーたちが編み出したさまざまな解法を見ることができるだろう。まずレールが1本しかない状況にあわせた方法として、この付近にこれ見よがしに落ちているフックを活用する手があるだろう。カートが傾いて落ちた後を見越して、カート左側にフックを付けておけばレールにひっかかり、落下を防げる。そのほかシンプルな方法として、カートが右側に傾かないようにバランスを取るべく、カート左に別のカートをくっつける解法がある。重さのバランスをとる方法としては、カード左側に板を付けてリンク自身が重しになる方法も有効だ。
またRedditユーザーが「9歳の子どもが考案した方法」として紹介しているのが、カートを連結させるやり方だ。4台のカートを繋げたうえで扇風機を3つ装着。十分な長さを備えたカートであれば、レールが欠けた場所でもバランスを崩さずに走行できるわけだ。さらにRedditでは不思議な解法も見られ、カートの前方左右に2つのカートを装着した物々しいカートでの攻略例もある。レールの欠けた部分でバランスを崩して右側に落下するものの、すんでのところで前方左のカートがレールに無理やり“しがみつき”、窮地を脱することができるようだ。狙って解いたというよりまったくの偶然に見えるものの、とりあえずカートをたくさんくっつけてみることも解法に繋がるかもしれない。
一方で頭を使わずに“足”を使うユーザーもいる。使ってくださいとばかりに付近に落ちているカートやらフックやら扇風機やらを完全に無視して、リンクの身ひとつでレールを渡る方法だ。細く長いレールを堂々たる歩みで渡り切っている。ブレないスティック操作に自信がある場合はこちらのやり方も有効だろう。
さまざまな方法で攻略可能な右側が欠けたレール。ごく序盤に用意された課題ながら、攻略に幅広いアプローチが可能な本作の特長を示す一例といえる。ちなみにこのレールは攻略上渡る必要はなく、諦めて先に進むという選択肢をとることもできる。そして進んだ先から、遠回りとなるもののレールの先にあった陸地にたどり着くことさえ可能となっている。右側の欠けたレールの先への渡り方には、本稿で紹介したほかにもさまざまな方法が存在することだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。
