“Twitterの認証済み青バッジ”が一斉に削除。国内ゲーム会社や著名人、そしてAUTOMATONの青バッジもきれいに消える


Twitter運営元は4月21日にかけて、同SNSにて「青い認証済みバッジ」の一斉削除を実施した。著名人アカウントも含め削除されているほか、国内外のゲームメーカー・開発者も例外なく対象となっているようだ。

Twitterは、マイクロブログやソーシャル・ネットワーキング機能を提供するサービスだ。2006年にローンチされ、以降ユーザーや企業の発信の場として利用されてきた。任天堂といった大手ゲーム企業も新作情報などを投稿。そうした企業や著名人のアカウントには「実際にその人物・組織が運営している」ことや「そのアカウントに著名性や公共性がある」ことを示す青い認証済みバッジが付与されていた。ユーザーたちは、そうしたバッジの有無を、投稿内容の真偽をはかる手がかりにもしていた。


しかし、昨年にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収。トップに就任すると「青いバッジ」の意味合いも変化した。マスク氏は、従来の認証済みバッジは「腐敗してナンセンス」な基準にもとづき付与されていたとして、すべて削除する方針を告知。同時期に、サブスク料金を払うことで、認証済みバッジと見た目が同一の青バッジが得られる「Twitter Blue」といったサービスを推進しはじめた。

そうした方針変更がなされた当初は「認証済みバッジをつけたフェイク任天堂アカウント」が登場し、認証済みバッジの存在価値自体が揺らぐ出来事もあった(関連記事)。また、一般ユーザーでも一定のプロセスを踏めば青バッジを掲示できることもあり、ひと目で著名人や組織だと示す役割はなくなったといえる。

そしてTwitterは青バッジのほかに、組織を示す「金バッジ」や政府機関を示す「灰バッジ」を導入。灰・金バッジについては、月額13万5000円の企業向けサブスクリプションTwitter Verified Organizationsに加入することで表示される仕組みとされる。つまり、「バッジは原則有料」というシステムへの変更が着々と進められていたわけだ。

そして今回、多数の企業・著名人Twitterアカウントから、一斉に「従来の青い認証済みバッジ」が消された。フォロワー数8466万人を誇るレディ・ガガ氏や、1886万人がフォローするローマ教皇のTwitterアカウントからも、青バッジが消えたのだ。

ゲーム関連の組織や著名人アカウントも影響を受けており、『No Man’s Sky』を手がけたSean Murray氏や、『FINAL FANTASY XVI』英語公式アカウントの認証済みバッジが消失。そのほか、国内メーカーとしてはアトラスフロム・ソフトウェアといった企業のTwitterアカウントからバッジが消失している。一方で、金バッジや、そこに有料で追加できる(Twitter Blueとは別の)青バッジに移行する著名人アカウントも多いようだ。


そして、弊誌AUTOMATON公式Twitterアカウントの青バッジも、本日あえなく消失することとなった。実をいえば、弊誌Twitterアカウントが認証済みバッジを得るまでには、それなりの苦労があった。諸メディアに比較して若輩であり、背景に巨大資本や太いコネクションがあるわけでもない弊誌は、長らくバッジなしの状態が続いていた。2021年には、関連トピック記事にて「審査が通らず、認証済みバッジがもらえない」との苦労をちらりと伝えていた(関連記事)。そのくらい最近まで、青い認証バッジがなかったのである。結果的に同年2021年にようやく認証バッジをもらえたものの、2年後にバッジがきれいになくなることとなった。

前述したように、月額13万5000円を支払えば金バッジをもらえるようだが、13万5000円を払うかどうか、悩んでいる。