パブリッシャーの3goo(サングー)は3月23日、『The Lord of the Rings: Gollum(ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム)』のPS4/PS5版を、日本国内向けに2023年6月22日に発売することを発表した。パッケージ版は全国のゲーム取り扱い店、オンラインショップで予約受付中。希望小売価格は、6800円(税別)となる。
『ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム 』はアクションアドベンチャーゲームだ。プレイヤーはゴラムとして、原作小説「指輪物語」の未だ語られていない部分を体験する。狡猾な主人公ゴラムにはもう一つの人格、善良なスメアゴルが存在。本作では、この両極端な二つの人格の葛藤が描かれる。プレイヤーの選択やプレイが、直接ゴラムの人格に影響を与えるという。どちらの人格を優先するかで、ゲームの展開が大きく変わるだろう。
本作のアクションは、パルクールで障害を飛び越えたり、ステルスで危険な敵から隠れたりすることが中心になる。ゴラムは戦士のように強靭ではないが、狡猾さを使って敵を暗殺することもできるようだ。そのようにして危険を乗り越えながら、「いとしいしと」を求める旅に出るのだ。
本作は、原作「指輪物語」に忠実に基づいて制作されているそうだ。ミドルアース・エンタープライズ社と提携し、ゲーム内のすべての要素は、同社による承認を受けているという。同社は、J.R.R.トールキンによる「指輪物語」「ホビットの冒険」といった作品のメディア・商業展開に関する権利を独占所有している。本作は権利元から認定を受けた上で、一種の「正史」として描かれる作品となるそうだ。
また、本作ゲーム内のストーリーは、「指輪物語」の序章とほぼ平行する形で展開されるという。ゴラムがモルドールで過ごし、サウロンに捕まり、ガンダルフに尋問されるまでとなる。この間のゴラムの冒険について、詳細な描写がされるようだ。
本作を手がけるのは、ドイツに拠点を置くDaedalic Entertainment。Steamに投稿されたFAQによると、同スタジオがゴラムを主人公に選んだのは、キャラの多様な魅力や性質が理由のようだ。ゴラムはストーリーの舞台となる「中つ国」についての豊富な知識を備え、さまざまな地形を跳んだり登ったりする俊敏さを備えている。このためゴラムを主人公とすることで、「中つ国」の今まで描かれたこともないような部分を巡る壮大な冒険を描けるとしている。また、前述したゴラムの人格の二面性により、プレイヤーを興味深い道徳的選択に導くことができるとしている。Daedalic Entertainmentは、ゲームプレイを豊かにするキャラであるとして、ゴラムを主人公に採用しているようだ。原作で描かれなかった部分でのゴラムの活躍を、楽しみにしておこう。
『The Lord of the Rings: Gollum(ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム)』はPS4/PS5向けに、6月22日発売予定だ。なおほかプラットフォームでの発売日は未定ながら、PC(Steam/Epic Gamesストア)のほか、海外向けにはXbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switchへ向けても発売予定。