『デレステ』にて、星野源の「恋」がカバー曲として実装。譜面から猛烈に漂う“星野源P”と前川みくの絆

 

バンダイナムコエンターテインメントは2月22日、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、『デレステ』)にて、シンガーソングライターの星野源氏原曲のカバーソング「恋」の配信を開始した。歌唱アイドルは前川みくで、彼女の誕生日にあわせたサプライズ実装である。楽曲は3Dモードに対応しており、通常Verに加え、原曲のMVをオマージュしたオリジナルVerのMVでプレイ可能だ。

「恋」は2016年に発売された、星野源氏の9枚目のシングル曲だ。テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌としても使用され、同ドラマのエンディングおよびMVで踊られたダンスは「恋ダンス」の名前で一躍有名となった。『アイドルマスター』シリーズはJ-POPから演歌まで幅広い楽曲をカバーしてきていることもあり、今回のカバーもそうした例に則ったものと思われた方もいるかもしれない。しかし、実は星野源氏と『デレステ』との間には深い縁があるのだ。

星野源氏は日頃から『アイドルマスター』シリーズのファンを公言しており、なかでも前川みくを熱心にプロデュースをしていることで知られている。自身のラジオではガシャ結果などについて言及しているほか、ゲストとして前川みくを演じる高森奈津美氏を招聘したことも。そんな経緯があったからか、『シンデレラガールズ』の公式キャラデザインを手掛ける杏仁豆腐氏は2016年に、自身のTwitterにて恋ダンスを踊る前川みくのイラストを投稿。あくまで杏仁豆腐氏が個人として手掛けたファンアートのため公式作品とは言えないものの、こうした背景をもとにファンの間でも「前川みくに『恋』を歌ってほしい」という声は多く上がっていたようだ。

筆者がプレイしてみたところ、今回『デレステ』に追加された「恋」の譜面は、指運びが「恋ダンス」らしくなるように作られている。サビ部分の特徴的な腕の振りが譜面にも表れていて、例えば人差し指を前後させる振りでは左右交互にフリックする動きになり、アイドルと一緒に踊っているような気持ちになれる。アイドルの振り付けや背景も丁寧に作られており、『デレステ』側から星野源氏への多大なリスペクトが感じられる譜面である。

シンガーソングライターとしてだけでなく、俳優業にプロデュース活動にとマルチに活躍する星野源氏。今回『デレステ』で「恋」がカバーされたことで、いつか星野源Pが前川みくとなんらかのかたちで共演することがあるかもしれない。



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