『グリザイア クロノスリベリオン』PC版4月28日発売へ。2021年にサービス終了した作品が、新規シナリオを追加してノベルゲームとして再登場

 

フロントウィングは1月9日、『グリザイア クロノスリベリオン』PC版を4月28日に発売すると発表した。1月20日より予約開始予定。本作は、スマートフォン向けに配信されていた『グリザイア クロノスリベリオン』からストーリー部分を抽出し、新規シナリオを追加した作品となる。

『グリザイア クロノスリベリオン』は、基本プレイ無料のスマートフォン向け作品として配信されていた美少女国防RPG。フロントウィングが2011年に発売した18禁の美少女ADV『グリザイアの果実』を原点に展開してきた、「グリザイア」シリーズのキャラクターたちも登場する、シリーズの正統後継作品である。

本作の舞台は対テロ特殊部隊など、国防を担う人材の育成を目的とした学園組織SORDが存在する世界。主人公のアラタは、SORD訓練校「美浜学園」で伝習員(ハンドラー)を務める、SORDの元戦闘員だ。アラタはハンドラーとして、落ちこぼれの生徒たちが一日でも長く生き延びられるよう、特殊な方法を使った訓練を施していた。そんなある日、アラタはふとしたきっけから参加した作戦で、生徒たちと共に危機的状況に陥ってしまう。培養槽で眠っていた少女の活躍により危険を脱するが、彼らの元にはテロ集団ヘイディオとの戦いが迫っているのであった。行き場を失った少女たちの戦いが描かれる、要素としては、コマンドカードを選択してキャラクターに指示を出すバトルや、好感度で解放されるキャラクターエピソード、いわゆるガチャなども搭載。バトルをクリアすることで、新しいストーリーが解放される仕組みとなっていた。


本作は、フロントウィング初の自社開発ソーシャルゲームとして、スマートフォン向けに2020年11月より配信されていた作品だ。配信後、12月14日には100万ダウンロード突破を報告。その後もコンテンツの制作が続けられていたが、2021年6月30日にサービス終了時期が告知され、2021年8月31日をもってサービス終了となっていた。しかし2021年8月のサービス終了時の発表によると、2021年6月のサービス終了発表時には、多数のユーザーから別媒体でもかまわないのでストーリーが読みたいといった声が届いたのだという。そうした声もあり、ADVパートのみを収録した『グリザイア クロノスリベリオン』PC版の制作が決定。今回、そんな『グリザイア クロノスリベリオン』PC版の発売日が明らかとなったわけだ。

発表によると『グリザイア クロノスリベリオン』PC版では、『グリザイア クロノスリベリオン』スマートフォン版からストーリーだけが抽出されているという。バトルやガチャはなく、ビジュアルノベル形式でストーリーを追っていけるのだろう。ストーリーが遊べるだけでなく、イベントグラフィックや立ち絵の追加、歴代主人公陣以外のフルボイス対応により、演出面が大幅強化されている。またPC版では、スマートフォン版で公開されていたメインストーリーの続きや、『グリザイアの果実』のキャラクターにスポットをあてた新規ストーリーも追加。謎のテロ組織ヘイディオに立ち向かう新たな物語が、演出面の強化と共に展開される。

グリザイア クロノスリベリオン』PC版は、4月28日に発売予定。1月20日より予約開始予定だ。また特装版には、B2タペストリーとビジュアルブックが付属。シリーズの人気投票で1位だった風見一姫の抱き枕カバーおよび添い寝ボイスCD付きのバージョンも発売されるそうだ。