Nintendo Switch版『ベヨネッタ2』にアップデート配信。Wii U版発売から8年越しで、テキストの“致命的な間違い”が修正される

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任天堂は11月24日、『ベヨネッタ2』のNintendo Switch版向けにアップデートを配信した。同社サポートサイトによると、更新内容は中国語(繁体字)のチャプター名の一部修正のほか、「全言語において、冒頭のイベントシーンのテキストに一部誤りがありましたので修正しました」とされている。この冒頭イベントシーンのテキストに関して、開発元プラチナゲームズの神谷英樹氏が詳細を報告している。同氏いわく、“致命的な間違い”があったそうだ。

『ベヨネッタ2』は、プラチナゲームズが開発し、任天堂から販売されたアクションゲーム。2014年にWii U向けに発売され、2018年にNintendo Switch版もリリースされた。

本作では、ゲーム開始直後からいきなり激しいバトルが展開し、同時にプロローグが語られる。前作『ベヨネッタ』でも同じ演出がおこなわれており、両作品では最初にメッセージが表示。前作では「光と闇が生み出す 認識こそ真理の世界で…」、そして『ベヨネッタ2』では「光と闇が生み出す 無限の時の世界で…」である。ただ今回のアップデート前は、画面中央に表示された英文が前作と同じ文章になっていた。つまり、日本語字幕と食い違っていた。

『ベヨネッタ』でディレクターを務め、同シリーズのシナリオを手がけた神谷英樹氏によると、今年発売された最新作『ベヨネッタ3』がマスターアップする少し前の段階で、「神谷さん、1と2で同じ英文が表示されてますよ」と同僚に指摘されたという。新作にも同じ演出があり、その話題をしているなかで気づいたそうだ。

神谷氏としてはそれぞれ正しい英文を作成していたものの、製品には反映されず。この問題を慌てて確認した同氏は、“顔面蒼白…からの崩れ落ち”になったそうだ。「ベヨユニバースを構想する僕にとっては致命的な間違いでした」とも述べている。

短い文章ひとつだけの誤りであるため、すぐに修正できるようにも思えるかもしれない。ただ神谷氏によると、実際に直すとなると制作環境の復元や修正後のチェックなど、意外と手間とお金がかかるため、逆にこの程度の問題でそれだけのコストをかけるのか、という問題が発生するとのこと。結果的に同氏は、「いつか次世代機への移植の機会があったらその時は直そうね」と、『ベヨネッタ3』プロデューサーの中尾裕治氏と誓い合うにとどめたそうだ。

しかし中尾氏は、その後も水面下で修正の可能性を探っていたそうだ。そして、奇跡的に修正可能な機会が巡ってくることになり、今回のアップデートに至ったとのこと。アップデート後は、日本語字幕に対応する「In a universe of light and dark, where time reflects infinity…」に修正されている。神谷氏は、「修正が実現した事と、何より中尾君の気持ちに、俺は感極まりました…」「無事ベヨネッタ 1、2、3で整合性が取れ、ほっと胸を撫で下ろしました…」とコメントしている。

なお、『ベヨネッタ3』においても同様の冒頭文の演出が存在。「光と闇と混沌が織りなす 幾重にも重なる世界で……」と前2作とはまた表現が少し異なり、こちらは正しい英文が最初から収録されている。そのため英語圏ユーザーにとっては、3作目になって突然文言が変わるかたちとなっていたが、オリジナル版発売から実に約8年越しで『ベヨネッタ2』の英文は修正された。

実は、海外Wii U向けに配信された『ベヨネッタ2』の体験版には正しい英文が収録されていたという。なぜ製品版には前作の英文が誤って適用されることになったのかは不明だが、今回のアップデートについてSNSやRedditでは、(修正の背景を知らず)なぜ表現を変更する必要があったのか不思議がる人や、これだけ長いあいだ修正されなかったことに驚く人などがみられる。

『ベヨネッタ2』はNintendo Switch向けに販売中。また『ベヨネッタ』および最新作『ベヨネッタ3』もNintendo Switch向けに販売中である。



※ The English version of this article is available here

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国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。