『タクティクスオウガ リボーン』好調スタート。Steam同時接続プレイヤー数が1万人を突破し、売上ランキングでも上位に

スクウェア・エニックスは11月11日、タクティカルRPG『タクティクスオウガ リボーン』を発売した。それから最初の週末を迎え、本作は好調な出足となったようだ。

スクウェア・エニックスは11月11日、タクティカルRPG『タクティクスオウガ リボーン』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/PS5。それから最初の週末を迎え、本作は好調な出足となったようだ。

『タクティクスオウガ リボーン』は、1995年発売のスーパーファミコン向けタクティカルRPG『タクティクスオウガ』に追加要素を導入し、2010年にPSP向けに発売された『タクティクスオウガ 運命の輪』をベースにしたリメイク作品だ。舞台となるのは、民族間の紛争が絶えないヴァレリア島。覇王ドルガルアによって一度は全土統一されるも、王の死後ふたたび国家は分裂し、3つの民族間の争いが始まる。

本作にてプレイヤーは、少数派であるウォルスタ人の青年デニムの視点で物語を追う。マルチストーリー&マルチエンディングシステムが採用され、さまざまな選択肢におけるプレイヤーの決断によって、デニムを巡る人々の運命とヴァレリアの歴史が大きく動いていく。そしてバトルは、高低差のあるフィールドでクォータービューにて展開。自らの騎士団に所属する団員=ユニットを配置し、各ユニットのクラスや武具の重量などをもとにしたWT(ウェイトターン)を消化した順に行動させ、戦略バトルを繰り広げるのだ。

本作でのリメイク要素としては、まずグラフィックが高解像度化され、UIはウィンドウ方式からアイコン選択方式に一新された。カットシーンがフルボイスになるなど、サウンド表現も向上している。バトルデザインにおいては、クラスごとではなくユニットごとにレベルを管理するシステムに変更。バトルAIは、フィールドの形状や戦局に応じて敵の戦術が変化するように一新されている。このほかにも、バトルにて数手前まで戻って行動を選び直せる「運命の輪 C.H.A.R.I.O.T.」システムなどが用意。また、コンソール版でもキーボード&マウス操作が可能となっている。


本作のSteam版の同時接続プレイヤー数を見てみると、ローンチ直後に一気に6000人を突破。翌日にはTwitchでの本作の視聴者数も大きく増加し、この日曜日には同時接続プレイヤー数が1万人を突破した(SteamDB)。また現時点で本作は、Steamの売り上げランキングにて1位(グローバル)。国内ニンテンドーeショップのダウンロード本数ランキングにおいても、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』『スプラトゥーン3』といった大型タイトルに次ぐ4位につけており、かなり好調であることがうかがえる。

本作の評価に目を向けてみると、Steam版のユーザーレビューでは現時点で82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またレビュー集積サイトMetacriticのメタスコアも85(Nintendo Switch版)となっておりなかなか好評である。高い評価を得たオリジナル版の内容を受け継いでいることを前提に、現代的な仕様を取り入れたり、新規プレイヤーへの配慮を導入したりなどの点が評価されたようだ。一方で、レベルキャップやバフカードなど一部の新要素については、不満を述べるユーザーもみられる。なお、今のところバランス調整などの計画は発表されていない。

『タクティクスオウガ リボーン』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4/PS5向けに販売中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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