死に際の記憶冒険ADV『Finding Paradise』日本語版ついに11月18日発売へ。悔いの残った人生の瞬間を書き換える

 

X.D. Networkは11月3日、『Finding Paradise』日本語版を11月18日に発売すると発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/iOS/Android。価格はNintendo Switch版が1200円で、iOS版は800円、Android版は720円となる(いずれも税込)。本作はSteamなどPCでも発売されているが、こちらの日本語化は開発/販売元のFreebird Games次第となりそうだ。


『Finding Paradise』は、Freebird Gamesが手がけるアドベンチャーゲームだ。舞台は近未来。主人公となるのは、ふたりの男女エヴァ・ロザリーンとニール・ワッツだ。彼らの仕事は、死に際した人物が最期に思い残すことなく死を迎えるために、長い生涯で果たせなかった夢を叶えてあげること。ある機械を通じて患者の記憶をたどり、その人の記憶と願いを掛け合わせ、叶えたかった夢へと向かう仮想の人生を再生するのだ。ようは、患者の記憶を改ざんし、意識の中で夢を叶えて幸福になることを見届けるのがエヴァとニールの役目である。本作においては、コリンという名の患者の記憶をたどっていくことになる。


『Finding Paradise』は『To the Moon』の直接的な続編となっている。『To the Moon』は先の読めない心を打つ物語や美しい旋律の音楽が好評を博したアドベンチャーゲーム。PCなどに展開されたほか、Nintendo Switchやモバイル向けに販売されている。『Finding Paradise』は前作に負けず劣らず、重厚かつ繊細な物語が展開される。Steamでは1万2000件以上のレビューを集め「圧倒的に好評」ステータスを獲得。ただし、日本語には対応していないことから遊ぶにはハードルがやや高かった。そんな本作を、Nintendo Switch/モバイルで日本語で遊べるようになるわけだ。

ちなみに『Finding Paradise』の日本語版は、2020年12月放送のIndie World 2020.12.16にてその存在が明かされており、当初は2021年春配信とされていた。1年半以上スケジュールがずれこんだが、ついに配信されるというわけだ。

なお『Finding Paradise』については、『To the Moon』をプレイしていなくとも楽しめる。とはいえ、『To the Moon』ユニバースは世界や物語がつながっているので、前作を遊んでおくとより楽しめることだろう。ちなみに『Finding Paradise』の前日譚にあたる短編作品として『A Bird Story』が存在(Steamなどで日本語対応で配信中)。また『Finding Paradise』の続編としては『Impostor Factory』が存在しており、こちらは日本語には対応していないものの極めて高く評価されている。関連作はいずれも評価が高いので、『To the Moon』『Finding Paradise』をプレイして、その世界に飛び込んでみるといいだろう。

『Finding Paradise』日本語版は、Nintendo Switch/モバイル向けに11月18日発売予定だ。