Steamサバイバル村作りシム『Farthest Frontier』1週間で売上25万本突破。開発元はさっそく今後の改善項目を告知

 

ゲームスタジオCrate Entertainmentは8月22日、『Farthest Frontier』の売上が早期アクセス配信配信後7日間で売上25万本を突破していたと発表した。Steamユーザーレビューにおいても好評を集めている本作。早期アクセス配信は順調な滑り出しを見せているようだ。

『Farthest Frontier』は集落運営シミュレーションゲームである。8月9日よりSteam向けに早期アクセス配信中。舞台となるのは、中世らしき世界の荒野。過酷な環境の国から逃れた人々が、希望を求めて未開の地にやってきた。荒野に新たな住まいを構えて、集落を大きくしていくのだ。一方で、外敵の襲来や冬の到来、飢饉といった災害も存在。こうした困難にも並行して対応していくことになる。

本作の特徴はディテールの細かさ。素材や食糧、建物、作物などひとつのカテゴリーアイテムに対する種類が非常に多い。アイテムそれぞれに違う特徴がもたらされている。また全般的にそれぞれの要素がかなり細かい。たとえば農作物には、それぞれに栄養が設定されているほか、土地の肥沃度などに応じて植え付ける必要がある。そうした要素のディテールは、没入感につながることだろう。また遊び方を選べるところも嬉しい点。マップや難易度選択のほか、外からの襲撃者を登場させない平和主義者モードなるオプションも存在。プレイヤーが自由に遊ぶことが可能だ。


本作はSteamユーザーレビューにおいて、4210件中85%が好評とする非常に好評のステータスを獲得。革新的な要素はないながらも、植民地系ゲームの基本要素をしっかり押さえており、かつディテールが細かい。村づくりシミュレーションゲームとして安定した作りが評価されているようだ。ピーク時の同時接続プレイヤー数も、連日1万5000人を超えている(SteamDB)。早期アクセス配信直後ながら、数多くのプレイヤーが本作を遊び続けている様子だ。

開発元のCrate Entertainmentは、アメリカを拠点とするスタジオ。ハクスラARPG『Titan Quest』を開発していたIron Lore Entertainment元メンバーが設立。『Titan Quest』のエンジンを用いて新たなゲームを作るべく立ち上げられたのが、ハクスラARPG『Grim Dawn』。同作はSteamでリリースされ高い評価を受け、Steamの定番ハクスラゲームのひとつとなった。本作『Farthest Frontier』は、そんな同スタジオが心機一転新たに立ち上げた作品だ。


本作の売上25万本突破を受けて、同スタジオのオーナー兼本作のリードデザイナーを務めるArthur Bruno氏がコメント。そのなかで同氏は、プレイヤーたちが『Farthest Frontier』を楽しみ、フィードバックを開発元に提供していることに感謝を述べている。そして、今後そうしたプレイヤーの声を活かして最高のバージョンを作っていくとの意気込みを明かした。

『Farthest Frontier』では、次回アップデートとなるv0.7.5で調整予定の内容も発表されている。パフォーマンスおよび最適化については最優先事項とされ、ユーザーからの報告をもとに対応中だそうだ。次回アップデートではデータのロードを繰り返した際のメモリリークを改善予定とのこと。メモリ使用量が過度に増加することはなくなるそうだ。

また、v0.7.5ではTrading Post(交易所)にTraderが到着した際に分かりやすく通知されるように改善。アップデート後は、足りない資源を確保するためにTraderの到着に目を光らせる必要はなくなるだろう。そのほか、マップ上の石や鉱物などの資源が大幅に増加するそうだ。最終的には、そうした採掘資源を無制限に手に入れられるようなゲーム後半の建造物を追加予定だという。なお、v0.7.5の調整作業はほぼ完了しており、近日中に配信されるとのことだ。ほかにもさまざまな点が調整予定。詳細はこちらの公式サイトを確認されたい。


早期アクセス配信直後から大きな人気を獲得している『Farthest Frontier』。今後も正式リリースに向けて、プレイヤーの声を取り入れた遊びやすい調整が実施されていくことだろう。

『Farthest Frontier』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。v0.7.5は近日配信予定だ。