オープンワールド島歩き『A Short Hike』用マルチMod、開発者が自ら作成し公開。99人のクレアでわちゃわちゃ夏休み


個人開発者Adam Robinson-Yu氏は4月1日、PC版『A Short Hike』にマルチプレイを追加するMod「A Short Hike 99」を公開した。開発者自身によるエイプリルフール企画として制作されたこのModは、現在itch.ioにて配信中だ。

『A Short Hike』は、のどかな島を舞台とするオープンワールドアドベンチャーゲームだ。主人公は、悩める年頃の小鳥の少女クレア。彼女は都会から離れた環境に戸惑いつつ、島の人々との交流などを通じて夏の思い出を作っていく。島にはさまざまなアイテムが点在しており、収集や島民との取引によって、クレアにできることや探索範囲も広がっていく。子供が自然を探検するような、ワクワクしつつも癒やされる体験ができるシングルプレイ用作品だ。


そして4月1日、『A Short Hike』を手がけたAdam Robinson-Yu氏が本作向けのMod「A Short Hike 99」を公開した。シングルプレイ用の本作を、最大99人でのマルチプレイに対応させるModだ。とはいえ、熾烈なバトルロイヤルや対戦が繰り広げられるわけではない。また、チャット機能やプレイヤー間のインタラクト機能も実装されていない。ほかのプレイヤーの姿が見えるだけとなっている。

「A Short Hike 99」


しかしながら、ほかのプレイヤーたちの姿が見えるだけでゲームプレイもだいぶ印象が変化する。たくさんのクレアたちが棒切れを振り回したり、空を飛び回ったり、自由に遊んでいる様子が見られるだけで微笑ましさがアップ。また、コミュニケーション機能はないものの、雰囲気だけでやんわりと「一緒に遊びたいのかな?」と気持ちが通じ合うことも。3人、4人とクレアたちが連れ立って島を歩き回る様子も見られた。みんな同じクレアを操作しているのに、それぞれのプレイヤーの存在が向こうに感じられる面白い体験だ。

本Modを導入しても、ほかのプレイヤーとアイテムの取り合いなどになることはなく、シングルプレイと変わらないゲーム進行が可能。セーブデータについても引き継ぎ可能で、データ変更の恐れなどもないとのこと。なお開発者によれば、本Modは急ごしらえであり、公式なゲームモードとしての実装は見込んでいない。また、マルチプレイサーバーについては期間限定での運営となる。しかし、サーバーソフトウェアは公開されているため、ユーザーが個人でサーバーを設営することも可能だ。

「A Short Hike 99」


「A Short Hike 99」はitch.ioにて配信中。利用にはPC(Steam/itch.io/GOG.com/Epic Gamesストア)向けの『A Short Hike』ゲーム本体が必要となる。なお、Steam版ではゲームリストから本作を右クリックして「プロパティ」内の「ベータ」タブから「ashorthike99_mod」を選択するとModを有効化できる。