『BioShock』がNetflixにて映像化へ。「恐縮だが、ご期待頂けるかね?」


Netflixは2月16日、アクションRPG『BioShock』の映像化を発表した。映像制作会社Vertigo EntertainmentおよびTake-Two Interactiveが共同で制作にあたるとのこと。
 

 
『BioShock』は、一人称視点アクションRPGシリーズだ。2007年リリースの初作『BioShock』を始めとして、2010年には続編『BioShock2』が、そして2013年には舞台を一新した『BioShock Infinite』がリリースされている。公開されたキービジュアルを見る限りでは、今回の映像化は初作『BioShock』ないしは『BioShock2』がベースとなるようだ。両作にて登場したリトルシスターおよびバウンサー型ビッグダディの姿が描かれているほか、原作で舞台となった深海都市ラプチャーが背景となっている。
 

『BioShock Remastered』

 
今回の映像化にあたりNetflixと、 Take-Two Interactiveおよび同社傘下のゲームパブリッシングレーベル2Kはパートナーシップを締結。海外メディアThe Hollywood Reporterによれば、制作には「ザ・リング」「THE JUON/呪怨」などの日本産ホラーリメイクや2017年版「IT」を手がけた映像制作会社Vertigo Entertainmentが参加。Take-Two Interactiveと共に映像化にあたるとのこと。

映像化が実写となるのか、はたまた2D/3Dアニメとなるのか現時点では不透明だ。また、舞台設定やストーリーが原作に沿うかオリジナルとなるのかも、今後の発表を待たねばならないだろう。原作『BioShock』では、プレイヤーの分身となる主人公のアイデンティティを巡る謎なども魅力のひとつだった。Netflixは前述のツイートにて、「恐縮だが、ご期待頂けるかね?(Would you kindly stay tuned?)」とゲーム内のキーワードをもじり、ファンに呼びかけている。

また、2Kおよび2K Japanも、公式Twitterにて映像化に言及している。日本国内版Netflixでの公開にも期待がもてそうだ。また、「映画(Movie)」として言及されている点からすると、大型の単体作品となるのかもしれない。どのように『BioShock』シリーズのもつ不穏さや閉塞感が表現されるのか、映像化の続報を楽しみにしたい。
 

 
なお、『BioShock』映像化の話が持ち上がったのは、今回が初めてではない。2009年には、Gore Verbinski氏を監督としての映画化プロジェクトが発表されていた。Verbinski氏は、前述の「ザ・リング」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで監督を務めたことで知られている。しかし、同プロジェクトは数年後に中止となってしまった。その背景には当時、ビデオゲーム原作の映像作品を、R指定かつ多額の予算で制作することへの障壁があったようだ(Collider)。

また昨年12月9日には、『BioShock』新作の開発が正式発表されている。開発に携わるのは、2K傘下の新規スタジオCloud Chamberだ(関連記事)。今回の映像化は、新作に向けてシリーズ人気をもり立てる狙いもあるのかもしれない。