協力プレイ専用アクション『It Takes Two』売り上げがなんと500万本に到達。プレイヤーはもっともっと多そう

Hazelight Studiosは2月4日、協力アクション・アドベンチャーゲーム『It Takes Two』の売り上げが、500万本に達したと発表した。プレイヤーはもっともっと多そうである。

デベロッパーのHazelight Studiosは2月4日、協力アクション・アドベンチャーゲーム『It Takes Two』の売り上げが、500万本に達したと発表した。本作は、PC/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2021年3月に発売。それから約1年での大台達成となった。

『It Takes Two』は、2人協力プレイ専用のアクション・アドベンチャーゲームだ。主人公は、仲違いしたカップルのコーディとメイ。ふたりは魔法によって人形にされ、不思議な世界に閉じ込められてしまう。そして元に戻ろうとする彼らは、壊れた関係を修復し仲直りするために、いやいやながらともに困難に挑むこととなる。

本作は、オンラインもしくはローカル画面分割での2人協力プレイに特化した作品であり、ステージ攻略にはコーディとメイがお互いに協力し合うことが求められる。ユニークな世界観における巧みなレベルデザインや、プレイヤーを飽きさせることのないペース配分、普遍的なテーマをもとにしたストーリーなどは高く評価され、Steamのユーザーレビューでは「圧倒的に好評」を獲得。さらに、昨年のThe Game AwardsでGame of the Yearに輝いたほか、Golden Joystick AwardsではBest Multiplayer Gameも受賞している。


本作は、昨年3月のローンチからわずか1か月で売り上げ100万本を突破。その後6月には200万本に、10月には300万本に達していた。今回500万本を達成したということは、それから4か月ほどでさらに200万本を上乗せしたかたちだ。先述したような大きな賞を受賞したことで、売り上げにも好影響があったのかもしれない。

ちなみに、本作にはフレンドパスという仕組みが用意されており、片方のプレイヤーが本作を所有していれば、もう片方のプレイヤーはゲームを購入していなくても一緒にプレイ可能。昨年4月には、Steam版の同時接続プレイヤー数が合計3万6000人以上を記録したタイミングに、そのうちの4割ほどがフレンドパス経由で無料で本作を楽しんでいたと報告されている(関連記事)。こうした遊ばれ方を考えると、売り上げこそ500万本であるが、本作をフレンドパス経由で遊んだプレイヤーを含めると、もっと多くの人が本作に触れていることになるだろう。

開発元Hazelight Studiosの設立者で『It Takes Two』のディレクターを務めたJosef Fares氏は、本作の売り上げが500万本に達したことについて、予想を遥かに超えた数字であるとコメント。同氏はこれまでにも、『Brothers: A Tale of Two Sons(ブラザーズ:2人の息子の物語)』や『A Way Out』のように、協力プレイを前提にしたゲームプレイにこだわった作品づくりをしてきたことで知られる。本作は、そんな同氏のキャリアのなかでも特に大きな成功を収めることとなった。

なお本作についてHazelight Studiosは、制作会社dj2 Entertainmentと提携し映画化・TVドラマ化の計画を進めている。このうち映画化については、映画「ソニック・ザ・ムービー」の脚本を手がけたPat Casey氏とJosh Miller氏が携わることになるという(Variety)。どのような作品となるのか注目される。

『It Takes Two』は、PC(Steam/Origin)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。

*Josef Fares氏はThe Game Awards 2017の生放送にて、インタラクティブなゲーム体験の素晴らしさを語る際に映画を比較に挙げ、中指を立てて「ファック、オスカー!」と言い放ったことでも話題に。もし『It Takes Two』の映画版がアカデミー賞を受賞した場合には、どのようなコメントをするのかも注目されそうだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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