フラクタルパズルADV『Recursive Ruin』デモ版がSteamで配信開始。脳を惑わす世界を歩く、超現実的な体験

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パブリッシャーのIceberg Interactiveは1月21日、シュルレアリスティックなフラクタルパズルADV『Recursive Ruin』のデモ版をSteamにて配信開始した。映像やスクリーンショットでは理解しがたい本作のゲームプレイを、実際に体験できる機会となっている。
 

 
『Recursive Ruin』は、一人称視点のパズルADVゲームだ。主人公は、人生に悩むアーティスト。彼はあるきっかけで、「Infinite Realms」と呼ばれる超常の世界に迷い込むことになる。プレイヤーは、Infinite Realmsに住み着く人ならざる存在のアドバイスを聞きつつ活路を見出していく。目的は、現実を蝕む「Ichor」と呼ばれる物質の蔓延の阻止と、現実世界への帰還だ。

本作の特徴は、舞台となる世界の“再帰的なフラクタル構造”を利用したパズルだ。具体的にいえば、本作内では世界が無限に繰り返されているのだ。ステージの端から飛び降りれば、下に待ち受ける同じステージに着地することになる。まるで合わせ鏡のように、世界が繰り返しで構築されているのだ。プレイヤーはこの構造を利用して、合わせ鏡の世界を行き来するようにパズルを解いていく。最初は混乱するものの、世界のルールに適応していく快感があるゲームプレイとなっている。
 

 
本作を開発するのは、アメリカを拠点とするインディーデベロッパーBit Rotだ。同スタジオは兄弟である、Curtis McKinney氏とChad McKinney氏からなる。Bit Rotは音楽制作用のプログラミング言語「Necronomicon」を公開しているなど、技術面でも造詣が深いようだ。本作の複雑なコンセプトも、技術面の興味や嗜好を発端とするのかもしれない。ちなみに、Chad McKinney氏はデベロッパーのCloud Imperiumにて、スペースシム『Star Citizen』のシニアリードゲームプレイエンジニアを務めていたそうだ。
 

『Recursive Ruin』

 
『Recursive Ruin』はPC(Steam)向けに2022年リリース予定。デモ版が現在配信中だ。なお、今回のデモ版はSteamにて現在開催中のADVゲームの祭典「The Big Adventure Event」を受けての配信と見られる。同イベントではほかにもADVゲームのデモが多数紹介されており、現地時間1月24日に終了予定だ。『Recursive Ruin』デモ版は公開期限などは伝えられていないものの、興味のある方は早めに体験するとよいだろう。

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