『星のカービィ ディスカバリー』新キャラ・エフィリン、「終盤で裏切りそう」とすでに信じてもらえない。新たなドノツラフレンズ疑惑浮上

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星のカービィ ディスカバリー』にて、早くも不憫な境遇に陥っているキャラクターがいるようだ。任天堂は1月12日、Nintendo Switch向け3Dアクションゲーム『星のカービィ ディスカバリー』を、3月25日に発売すると発表した。あわせて新トレイラーも公開。文明と自然が融合した未知なる“新世界”の様子が垣間見え、新たなコピー能力やまちづくり要素など、多彩な新情報が明かされた。

こうしたなか、新キャラクターも紹介されている。旅の仲間となる存在、「エフィリン」だ。カービィが新世界に迷い込んだのちに出会い、行動を共にするようになるという。ミントグリーンの毛並みに大きなハート形の耳が特徴の、小動物のようにキュートなキャラクターである。
 

 
本作におけるカービィのパートナーとなりそうなエフィリン。さっそくファンに歓迎される……かと思いきや、雲行きが怪しくなっている。エフィリンは、なぜか多数のユーザーから「ストーリー終盤で裏切りそう」との予想が立てられているのだ。一見して純真無垢なエフィリンが、なぜこのような扱いを受けているのだろうか。それにはこれまでのシリーズ作品の影響があるようだ(以下、過去作のネタバレあり)。
 

 
実はカービィと「裏切り」の縁は深い。初めてファンに衝撃が走ったのは1996年、『星のカービィ スーパーデラックス』内ゲームモード「銀河にねがいを」でのことである。同モードでは、オープニングにて道化師のキャラクター「マルク」が登場。あるトラブルに直面したカービィに対し、「願いを叶える大彗星」の存在を教え、旅立ちを後押ししてくれる。紆余曲折あって、無事に大彗星を召喚したカービィ。ようやく願いを叶えてもらえる……と思いきや、ふたたびマルクが現れ、願い事を横取りしてしまう。すべては、マルクが自身の野望のために仕組んだ壮大な狂言だったのだ。「冒頭で助言してくれたキャラクターが実はラスボスだった」という展開は、当時多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
 

『星のカービィ スターアライズ』より

 
とはいえそれも26年前の話。以降のカービィはよき友に恵まれ、数々の冒険をこなしてきた。そこで2011年に発売されたのが『星のカービィ Wii』である。同作では、新たなパートナーキャラクターとして旅人の「マホロア」が登場した。マホロアは自身の宇宙船が墜落してしまい、故郷に帰れないという。そこでカービィは、星じゅうに散らばった宇宙船のパーツを集めてあげることになる。本作ではパーツを集めるごとにマホロアに報告することができ、出会ったばかりのマホロアとカービィが徐々に絆を深めていく様子が描かれた。

が、物語の後半で急展開。無事に宇宙船が直り、故郷に帰れたマホロアだが、今度はふるさとを脅かすドラゴンを討伐してほしいとカービィに依頼する。難なくドラゴンを倒したカービィだが、ここで姿を現したマホロアに異変が。倒したドラゴンから秘宝を奪い、強大な力を得て宇宙支配に乗り出そうとする。カービィはまたしても利用されてしまったわけだ。カービィの騙され歴はこれで2回目となった。『星のカービィ Wii』では、冒険のあいだ一貫してマホロアとの交流が丁寧に描かれていただけに、裏切りの衝撃として一層大きなインパクトをプレイヤーに与えた。
 

『星のカービィ スターアライズ』より

 
マルクに続きマホロアが与えたショックは、『星のカービィ』プレイヤーに大きな遺恨を残した。その後、新作で新たな仲間キャラクターが現れるたびに、「こいつは終盤に裏切るのではないか」という疑念をファンが抱くようになったのだ。2015年には『タッチ! カービィ スーパーレインボー』が発売。パートナーとして妖精のエリーヌが登場したが、彼女も終盤で裏切る展開が予想されていた(実際にはそんなことはない)。『星のカービィ』で味方が登場するたびに裏切りが予想されるのは、もはや恒例行事と化しているのだ。

『星のカービィ ディスカバリー』にてエフィリンが「裏切りキャラ」疑惑をかけられているのも、こうした経緯があってのことである。なかばジョークでもある一方、本格的な考察もすでに進められている。たとえば先日公開されたトレイラーでは、1分13秒ごろ、オリのなかに捕らわれたハリボテのエフィリンが登場。ファンの文字解析によれば周囲には「NO」「CAUTION」といった張り紙がされており、ただならぬ事情を感じさせる。エフィリンの名前の由来として「effigy(呪いのための人形)」を推測するファンもいるようだ。
 

トレイラーよりキャプチャ

 
名前の由来候補としては「efilism(エフィリズム)」も挙げられている。エフィリズムは、「生物全般が生殖をやめ絶滅すべき」という思想を示す単語だ。これを踏まえてエフィリンのデザインを見てみると、大きな耳に欠けた穴があるのが目につく。現実で耳が欠けた動物の例といえば、避妊手術を受けたネコに目印として耳をカットするケースがよく知られている。あるいは、実験用ラットの耳に識別用のタグをつける例もあるだろう。今作の世界観が現代文明をモチーフとしているだけに、何らかの秘密が隠されているのではないかと推測するファンもいるようだ。

ここまでファンの考察が深いところまで展開されている一因としては、近年の作品の影響もある。「カービィ」シリーズ初期作品は、ディレクターを桜井政博氏や下村真一氏が手がけており、ストーリーや設定をあまり語らないのが特徴だった。対して『星のカービィ Wii』などを数多く手がけてきた熊崎信也氏の「カービィ」作品は、裏設定が込み入っており、ゲーム内の隠し要素としてダークな世界観が明かされることが多い。『星のカービィ ディスカバリー』のゼネラルディレクターを誰が務めるかは不明だが、ここ10年の傾向を踏まえ、何か後ろ暗い設定があるのではと勘ぐるファン心理があるようだ。

なおエフィリン以外にも、『星のカービィ ディスカバリー』に不穏な要素が含まれる可能性を示唆する証拠が見つかっている。それはトレイラーではなく、英国の任天堂公式ページでの記載だ。本作のレーティングはPEGI「7」となっており、CEROでいえば「A」レベルに相当する。しかし本作に含まれるコンテンツとしては、「暴力」のほか「恐怖」が表記されているのだ。暴力については、あくまでもデフォルメされた表現として、従来のシリーズにも表記が見られた。しかし恐怖がレーティングで示されるのは、シリーズとしてかなり珍しい例である。あくまでPEGI7の範疇に収まる表現とは思われるが、一体どのような演出が含まれているのか期待と不安が高まる。
 

*エフィリンの悪役扱いに戸惑うファンもいるので、疑心暗鬼もほどほどに。

 
星のカービィ ディスカバリー』は3月25日、Nintendo Switch向けに発売予定だ。




※ The English version of this article is available here

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