ニンテンドーフランス公式Twitterアカウントが、現在一部ファンコミュニティによってミームの的にされている。Twitter上では一部ファンにより「お尻」にまつわるツイートが多数投稿され、大喜利めいた様相だ。その発端は、任天堂フランス公式Twitterアカウントによる「ある投稿」だったようだ。
事態の発端と見られるのは、現地時間10月3日に投稿されたニンテンドーフランス公式Twitterアカウントによるツイートだ。同アカウントが目玉の絵文字と共に投稿したのは、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に登場するスネークおよびゼロスーツサムスの様子を収めた画像だ。四つん這いの姿勢を取るサムスの背後から、スネークが匍匐前進で近づいている様子が映されている。上述の絵文字と合わせて、まるでスネークがお尻に注目しているような印象だ。同ツイートは不適切と判断されたのか、間もなく削除された。なおこちらの画像は、もともと任天堂公式に掲載されていたスクリーンショットのひとつである。にもかかわらず、削除されることとなった。
【UPDATE 2021/10/5 20:15】
画像出典について追記
しかし、並み居る任天堂ファンたちはこのツイートを見逃さなかった。多くのユーザーたちがニンテンドーフランスによる“お尻ツイート”を目撃しており、削除された上述のツイートはかえって話題になってしまったのだ。記事執筆現在、Twitter上には削除されたツイートを映したスクリーンショットが多数投稿されている。インターネット上の情報を消すと逆に拡散されてしまう、いわゆる「ストライサンド効果」のような現象だ。
また、ニンテンドーフランスによるお尻ツイートとその削除については、KotakuやTheGamerなど各海外メディアにも報じられる関心事となってしまった。結果的に、アメリカのTwitterでは一時「Nintendo France」がトレンド入り。Twitter上では記事執筆現在、英語圏を中心とするユーザーによって今回の出来事にまつわる投稿が大喜利の如く寄せられており、一種のミームと化した様相を呈している。例としては、ほかの任天堂作品キャラのお尻を紹介するものや、逆にサムスがスネークのお尻を追いかける画像、『スマブラ』参戦キャラである「むらびと」がサムスのお尻を凝視する画像などが投稿されている。ほかにも、さまざまな方法で任天堂フランスのツイートをネタにするユーザーが登場しており、その多くが「お尻に注目」という表現を揶揄するものだ。また削除された投稿の画像部分だけを差し替え、“見せてはいけないもの”を見せびらかすという遊びも繰り広げられている。
また、本日10月5日にはニンテンドー・オブ・アメリカ公式Twitterアカウントが投稿した『メトロイド ドレッド』のプロモーションツイートが注目を集めている。こちらのツイートは「サムスには誰も忍び寄れない」というコメントとともに、サムスが背後から迫る敵に素早く反応するゲーム映像を紹介する内容だ。一連の騒動を意識したものかは定かではないものの、あまりにもタイミングのよいツイートに一部コミュニティも反応。ツイートのリプライ欄には同作を楽しみにするファンの声とともに、「サムスには誰も忍び寄れない」というフレーズを受けて「スネークは忍び寄ってたけど」と揶揄する投稿や、「ニンテンドーフランスの出来事の後なのに」と前述のお尻ツイートに関連づいたコメントが寄せられている。
任天堂の作品はいずれも幅広い年齢層を対象としたものが多く、性的表現については配慮されている。その配慮されたゾーンの中で、こっそりセクシャル表現がなされることも。それゆえに、ちょっとした性的な描写でも大きく話題となりやすい傾向がある。そのため今回の一件では、性的な要素を含むツイートが一部コミュニティに大いに面白がられてしまったのだろう。今後“お尻ミーム”が定着するかは未知数なものの、ユーザーもまた節度をもって文化を楽しみたいものである。
