第三次世界大戦マルチプレイFPS『World War 3』アップデート内容が公開。長い沈黙を破って生まれ変わる大規模現代戦


デベロッパーのThe Farm 51は7月14日、『World War 3』のアップデート動画を公開した。試合中の武器カスタマイズ機能、ガンプレイや移動方法の修正、アニメーションの修正などが紹介されている。残念ながら現在Steamでの早期アクセス販売は一旦停止中である。
 

 
『World War 3』は2026年の世界が舞台のミリタリーFPSだ。ロシア、ドイツ、ポーランドなどの実際のロケーションをマップとして用意し、武器装備などは実在のものを再現する。複数のゲームモードを搭載しており、たとえば「Warzone」では最大64人で拠点を奪い合うルールでの対戦が可能だ。分隊行動を基本とし、味方と協力が求められる。

開発を手がけるThe Farm 51は『GET EVEN』や『Deadfall Adventures』、『Painkiller Hell & Damnation』などを開発してきたスタジオ。7月28日にはチェルノブイリが舞台のホラーRPG『Chernobylite』を正式リリース予定である。

本作は2018年10月に早期アクセス販売を開始した作品であり、現代戦かつ大規模な戦場が舞台ということで多くのプレイヤーから期待を寄せられていた。しかしリリース直後はサーバーに接続できないなど技術的なトラブルに見舞われることに。改善を続けたもののパフォーマンスや移動方法のぎこちなさなどの問題もあり、プレイヤーは急速に離れていった。
 

 
その後2020年5月に、The Farm 51はパブリッシャーMY.GAMESとの提携を発表する。パブリッシャーを得たことで、開発により注力していくとして2020年内のロードマップも公開した。ロードマップによるとアジアマップの追加や、移動システムの改善、アニメーションのクオリティ向上などを予定していた。さらにSteamでの販売も一旦取り下げるという大胆な決断を下す。しかし開発が遅れていたのか、2021年7月まではアップデート系の発表はされていなかった。

2021年7月6日になり公式Twitterが動き出し、バイナリエディター風の謎の画像を投稿。翌日からはカウントダウンを開始して、7月14日にアップデート内容を紹介する動画を投稿したわけだ。その内容は2020年のロードマップに沿うものとなっている。
 

 
まずマップの改善がおこなわれたようだ。現実世界の地理に忠実に沿いつつ、マルチプレイヤーの体験を向上させるため、マップの改良がされたという。ナビゲーションやエリアのセレクトにも手が加えられているようだ。ロシアのモスクワやスモレンスク、ポーランドのワルシャワなどが映像で確認できる。

ガンプレイとアニメーションも変更され、射撃時の反動パターンや銃器のアニメーションも変わっている。グレネードを投げたり、移動したり、ガジェットを使用したりするときのアニメーションも改善。とくに照準器は軍用のものに見合うよう刷新されたそうだ。コミュニティーからの要望が多かった移動システムも改善されており、歩行/ダッシュ/しゃがみ/乗り越えなどがスムーズにおこなえるとのこと。動画ではダブルスプリントや伏せ状態でのポジショニング、スライディングも披露されている。

さらに試合中に武器カスタマイズが可能になっている。バックパックを開くことで、メニューから銃のカスタマイズをおこなえるようだ。戦況に応じて長距離用のスコープに付け替えたり、サイレンサーを付けたり、近距離戦用にアンダーバレルショットガンを付けたりできる。
 

 
また出撃システムも改良され、たとえばパラシュートを使い戦車のようなビークルとしてスポーンできるようになった。RPGやC4、フラッシュバン、ポイズングレネードなど新たなガジェットも登場する。HUDやミニマップなどが見やすく改善されたほか、キルカメラが実装。新たな武器や車両が登場するなどコンテンツも拡充するようだ。

正式リリースの時期やアップデートの配信時期、また販売再開の目途についてはまだ発表されていない。基本プレイ無料化の可能性など販売モデルもどのようになるのか、まだ不明な点も多い状態だ。続報を待ちたい。Steamストアページはこちらから確認できる。