サバイバルストラテジー『Gord』発表。『ウィッチャー3』元開発者の新スタジオが手がける、昏きスラヴ神話世界の生存活動

 

ポーランドのデベロッパーCovenant.devは4月13日、サバイバルストラテジー『Gord』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年のリリースを予定している。
 

 
『Gord』はスラヴのフォークロア(伝承や神話)をモデルとしたダークファンタジー作品だ。プレイヤーはトライブ(部族)に所属する民を導き、禁じられた土地「サイア」の探索を進めることになる。矢来を建てて建造物を築き上げ、質素な居住地から堅牢な要塞を造りあげることを目指そう。民の健全さを守ることが『Gord』における要となる。病気や飢餓、親族の死などが、それぞれの正気度や負担度に影響する。ステータスが臨界点を迎えると神経衰弱や逃亡につながるため、注意深く人民の心身を見守る必要があるのだ。このほか、画面には「信仰度」の表示も確認できる。神々に祈りを捧げることで、呪文の力が授けられることがあるという。攻撃系・防衛系など多岐にわたる魔法が存在し、戦場において大きな力となるのだ。

本作には多彩なサイドクエストやランダムなエンカウントがあり、さまざまな困難が待ち受けることになる。またプレイヤーが自分でシナリオをカスタマイズすることも可能になっている。シナリオに関わるほとんどすべての要素が調整可能となっており、主目的やレベル目安、襲撃の激しさ、舞台となる環境、開始時のメンバーから天候の激しさまで自由に設定することができるのだ。もちろん出現する敵も自由にセレクトできる。熊やイノシシといった野生の脅威から、群れをなして襲ってくる虫、人間を捕らえて食らう人面樹なども存在。敵対する部族と相見えることもあるという。

また本作に登場する「Chronicle (年代記)」は、現実のスラヴ神話とダークファンタジーが融合した『Gord』世界の歴史を明らかにしてくれる。引き裂かれたページが各所に散らばっており、収集要素としてコレクションすることが可能だ。より多くのページを集めるほど、神々や古代の派閥、神秘的な存在への理解が深まるという。
 

 

 
本作を手がけるCovenant.devは、開発者Stan Just氏が立ち上げたスタジオ。もともと11 bit studiosやCD Projekt Redにて勤務していた人物で、『ウィッチャー3 ワイルドハント』ではプロデューサーを担当していた。その後もSpokkoにて『The Witcher: Monster Slayer』などに携わり、世界観構築に尽力。一連のシリーズへ携わった経験を活かし、『Gord』でも重厚なダークファンタジーの世界が描かれることだろう。

『Gord』は2022年、SteamにてPC向けに配信を予定している。