SFアクションRPG『アウトライダーズ』弱体化多めのバランス調整実施。来週には不具合修正パッチも配信予定


スクウェア・エニックスは4月8日、現在販売中のTPS『Outriders(アウトライダーズ)』について、来週にもアップデートを配信するとしてパッチノートを公開した。

本作は、『Bulletstorm』などで知られるPeople Can Flyが手がけ、PC/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに4月1日に発売。Steam版の同時接続プレイヤー数において、ピーク時には12万5000人を超える盛況となっているが、ローンチ直後にはログインエラーなどのトラブルが頻発。今回の発表の中では、サーバーの多くが想定外の動作をしており、サーバーの増強などをおこなって対処したことも説明されている。


来週配信予定のアップデートでは、まずPC/コンソール版共にマルチプレイのマッチングの安定性を高めることが挙げられている。これに伴い、クロスプレイも正しく機能するようになるとのこと。現時点では、なかなかマッチングしない場合には、クロスプレイ設定を無効にすれば改善することがあるとして公式に推奨されている。またデフォルトのマッチング設定を、オープンからクローズ(招待プレイヤーのみ)に変更するとのこと。

このほか、マルチプレイ中にクラッシュしてインベントリがワイプされてしまう問題や、サイドクエスト「最低の日」をクリアした際にクラッシュする問題、またゲーム起動時にクラッシュする問題なども改善予定。さらに、HUDが消える場合がある問題や、遠征のマルチプレイ時のリスポーンに関するバグ、プレイヤーが地形にスタックあるいはすり抜けて落下するバグなどの修正もおこなわれる。なお、上述のワイプ被害により失われた高レア度アイテムについては、後日復元措置が実施される予定だ(オートセーブが完了する前に接続が切れてしまったものは復元不可)。

またPC版向けには、GPUがフルに活用されていない問題の修正も予定。これにより、カクツキやDirectX 11/12に関する問題の改善に繋がるだろうとしている。こうした本作の改善作業は継続的におこなわれ、今後のアップデートではPS4/Xbox One版のロード時間の改善や、コントローラーのデッドゾーン調整の追加などが計画されている。


今回の発表の中では、本日実施されたメンテナンスにてバックエンドで実施されたバランス調整についても報告されている。まず、歴史家・賞金首・ハンターの各サイドクエストについて、特定のマルチプレイ上のバグによりクリア報酬が繰り返し与えられていた問題を受けて、レジェンダリーアイテムが連続して出現しないよう調整された。なお、同バグを利用して報酬を得たプレイヤーへのペナルティはない。また、トゥーカビースト/スプリットゥース/サンドシフター/コールドクローを倒した際の報酬についても、労力に見合わないとして内容が調整されている。

遠征サブクエストでは、一部のクリア目標タイムが調整。化学プラントでは、ゴールド・シルバー・ブロンズの順に650・1150・1500秒、新興都市では390・589・776秒となり、いずれも以前より短くなっている。ほかの遠征先と比べて、時間に余裕がありすぎたため調整したそうだ。

このほか、テクノマンサーのモジュール・マサカーについて、アノマリーパワーの持続時間が3秒間に短縮された。アノマリーパワーの加算上限に関するバグを修正するまでの暫定措置とされているため、いずれ戻されることになるのだろう。


武器のクリティカルダメージについても調整がおこなわれた。タクティカルアサルトライフルは175%から165%に、マークスマンライフルでは300%から250%に減少している。特にマークスマンライフルは圧倒的なクリティカルダメージを誇っていたため、ボルト式ライフルと同程度にすることで、プレイヤーの武器の選択肢を増やす狙いがあるとのこと。

また、本作の発売前に配信された体験版の時点で、ダメージ計算におけるバグが発覚。ほかのスキルと比べて非常に高い性能を持つビルドが比較的容易に作れてしまうことから、一部のスキル効果の調整が実施されている。

具体的には、ツイステッド・ラウンドのクールダウン時間を16秒から25秒に増加、脆弱による敵へのデバフ効果を25%から15%に削減。さらに、トリックスターのクラスツリーにおける破壊的な火力・力の萌芽・アウトライダーの処刑人のパワーを50%から35%に削減、テクノマンサーのクラスツリーにおける毒物学者の効果持続時間を30%から15%に削減、パイロマンサーのクラスツリーにおける灰の裁きによるダメージ上昇率を30%から15%に削減となっている。


今回の発表は、Redditにてそれぞれのカテゴリ別に分けて投稿された。マルチプレイのマッチングの改善を含むアップデートの内容や、ワイプされたアイテムの復元、またローンチ時のトラブルに関する説明については、ユーザーからおおむね好意的に受け止められているようだ。一方、バランス調整については弱体化ばかりの内容となったためか、多数の不評が投じられている。ただ、開発元は今後も状況を監視し、調整を重ねていく考えを示している。

また、ローンチ直後のトラブルを受けて、本作の早期プレイヤーにはプレゼントが贈られるとのこと。3月31日から4月11日(協定世界時)の間に本作をプレイしていたユーザー、あるいは先述したアイテムのワイプ被害にあったユーザーには、レジェンダリー武器・チタニウム・エモートFrustrationがプレゼントされる。時期は未定である。

『Outriders』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中だ。今回発表されたパッチノートなどの詳細については、Redditの投稿を参照してほしい。