『ゴースト オブ ツシマ』のクリア率は、オープンワールドゲームの中で極めて高い作品のひとつになったと海外メディアUngeekが報じている。これはPSプラットフォームのトロフィーシステムの情報を調査して明らかになったものだ。本作クリア時に獲得するトロフィーの取得率は50.3%であり、オープンワールドゲームとしても、新規IPとしても印象的な数値だとUngeekは評している。
『ゴースト オブ ツシマ』は2020年7月に発売。13世紀の日本における蒙古襲来をテーマとしたオープンワールドアクションだ。その注目度は高く、発売からわずか3日間で240万本以上の売上を記録。その後の11月には500万本の世界累計売上を突破した。その記録は、PS4におけるファーストパーティー製のオリジナルタイトルとしてもっとも早いものだという。セールスを加速させた要因のひとつとしては、「The Game Awards 2020」のユーザー投票部門(Player’s Voice)で受賞したように、ユーザーの高い評価が口コミで広がったことが挙げられる。
では実際のところ、本作のクリア率50.3%はオープンワールドゲームとしてどれほど高いのか。クリア時のトロフィー取得率をもとに、他作品のクリア率を見ていこう。クリア率が高い順に『スパイダーマン』が50.8%。『アサシン クリード オリジンズ』が38.2%。『ファークライ5』が36.8%。『Horizon Zero Dawn』が34.1%。『Days Gone』が31.5%。『ウィッチャー3 ワイルドハント』が29.8%。『デス・ストランディング』が28.5%。『レッド・デッド・リデンプション2』が28.3%。そして『ウォッチドッグス2』が24.9%となっている。
結果として、もっともクリア率が高いのは『スパイダーマン』の50.8%だ。しかしながら、『ゴースト オブ ツシマ』も50.3%と大差はない。両タイトルともにプレイヤー総数の半数以上と、オープンワールドゲームで群を抜くクリア率を誇っている。また『スパイダーマン』は比較的小規模なオープンワールドゲームであることを考慮すると、それよりも規模の大きい『ゴースト オブ ツシマ』は極めて高い数値を示しているとの見方もできる。
さらに付け加えると、Ungeek報道時の3月14日には50.2%だったクリア率が、わずかな期間で0.1%上昇しており、時間経過と共に今後上昇していく可能性が考えられる。本作がPSプラットフォームにおけるオープンワールドゲームにおいて、もっともクリア率の高いタイトルとなる日がいずれ訪れるかもしれない。
ちなみにオープンワールドに限らず、近年リリースされたタイトルで半数以上のクリア率を誇るものとしては、『God of War』が50.8%。『The Last of Us Part II』が60.7%。『龍が如く7 光と闇の行方』が61.5%といったものが挙げられる。いずれも作品全体としてのクオリティが高く、そのストーリーが注目を集めた作品だ。
『ゴースト オブ ツシマ』においても、四季折々の自然美や文化が堪能できるオープンワールドを構築しながらもストーリー主導の作品であったこと。そして何より、物語の結末までプレイヤーの興味を引き続ける質高い物語を描いたことが、半数以上のプレイヤーをクリアまで導く結果に繋がったのではないだろうか。