『Mass Effect Legendary Edition』日本語対応で5月14日発売へ。AIテクノロジー活用により、数万ものテクスチャ解像度が4倍に向上


Electronic Artsは、『Mass Effect Legendary Edition』を5月14日に発売することを発表した。対応プラットフォームはPC(Origin/Steam)およびPlayStation 4/Xbox One。また後方互換機能を介してPlayStation 5/Xbox Series Xでもプレイ可能となる。日本語字幕/UIにも対応し、国内向けにも発売されるようだ。

本作は、EA傘下のデベロッパーBioWareが手がけたアクションRPG『Mass Effect(マスエフェクト)』シリーズの初期三部作をまとめたリマスター作品。『Mass Effect』『Mass Effect 2』『Mass Effect 3』を、高フレームレートの4K Ultra HDにて楽しむことができる。時間と空間を支配する技術マスエフェクトが発見された近未来にて、主人公シェパード少佐が銀河をかけて脅威に立ち向かうのだ。三部作のシングルプレイヤーゲーム本編のほか、40以上のDLCをはじめとした追加要素もすべて収録。またプレイヤーの選択が三部作すべてでシームレスに反映され、ひとつの決断でさまざまな関係や戦況、銀河の運命までも揺るがすことになるという。

アップデート版ではビジュアルが大きく向上し、モデル・シェーダー・FX・被写界深度などがよりリッチになっているとのこと。またスキルや専用武器などのカスタマイズが可能。主人公のシェパード少佐は『Mass Effect 3』だけでなく全タイトルで選択できるようになり、髪型・メイク・目の色・肌のトーンなどを自分好みに設定できるようになる。
 

 
BioWareは本リマスターの制作にあたり、AIによるテクスチャの刷新技術を用いたことを明かしている。スタジオにて環境・キャラクターディレクターを務めるKevin Meek氏によれば、チームは三部作のすべてのテクスチャの解像度を上げるため、ふたつの大きな変更を施した。ひとつは、エンジンがテクスチャに割ける上限を増やしたこと。そしてもうひとつが、すべての非圧縮ソースを人工知能の解像度向上プログラムに読み込ませ、カスタマイズされたツールと組み合わせたことだ。

三部作すべてでこのプロセスをおこなったため、AI利用といえども量は膨大。人間の手による修正作業も含めると、すさまじいボリュームの作業となったようだ。Meek氏いわく、三部作全体で数万ものテクスチャが4倍の解像度にまで向上しているという。こうしたテクノロジーは「AI upscaling」と呼ばれ、レトロゲームのModでも見られる技術。今回、BioWareがスタジオを挙げてAI学習をおこなったことにより、大規模なテクスチャ向上が実現したようだ。
 

左がオリジナル版、右がLegendary Edition

 
『Mass Effect Legendary Edition』は5月14日、PC(Origin/Steam)およびPlayStation 4/Xbox One向けに発売予定。PlayStation 5/Xbox Series X向けには後方互換機能を介してプレイ可能となる。