『サイバーパンク2077』バグを修正する大規模アプデ後、メインクエにて新たなバグが報告される。進行不能を起こすタケムラの無言電話


今月1月22日に初のメジャーアップデートとなるパッチ1.1が配信された『サイバーパンク2077』。PC/コンソールの双方に向けて配信された同パッチでは、クエスト進行に関わるものを中心に多数のバグを修正。また、各システムにおける安定性の向上やUIの改善などが図られている。こうして複数の問題が修正された一方、新たなバグも生じているようだ。

パッチ1.1の配布前には見られなかった新たなバグ。その内容は、ゴロウ・タケムラが電話をかけてくるも一切喋らないといったもの。この現象はメインクエスト「Down on the Street/ストリートの上にて」の中で発生。同クエストを完了するにはタケムラと電話で会話を交わす必要があるが、該当のバグが生じると肝心のタケムラが口を開かない。そして、タケムラからのホロコールUIのみが画面上に残り続ける。つまり、次のクエストの発生に必要なタケムラとの会話が永遠に進まないため、メインクエストの進行が不可となってしまう。


該当のバグについてはすでに少なくないプレイヤーが報告を寄せており、その発生率はかなり高い模様。バグに遭遇したといういずれのプレイヤーも、メインクエストの進行が不可になったことを訴えている。さらに、セーブデータの新規作成や再読み込みを試しても改善されなかったケースも寄せられている。これらの報告についてはPCとコンソール、両機種のユーザーから寄せられており、今回のバグはプラットフォームを問わず発生しているようだ。

ホロコールのバグを起因としたクエスト進行不可問題は以前より複数確認されており、デラマンのクエストをはじめ、「Down on the Street/ストリートの上にて」においても本来かかってくるはずのタケムラからの電話がこないといったバグが存在していた。そしてパッチ1.1では、それらのバグが軒並み修正。タケムラからの電話も無事かかってくるようになったが、今度はタケムラがまったく喋らない。つまり、かたちが変わっただけで、アップデート後もタケムラのメインクエスト進行不可バグが結果的に残ってしまっているわけだ。


一方、今回のバグについては過去のセーブデータを読み込んだり、ゲームを再起動したりといったよくある対処法では症状が改善されない場合もあるようで、コミュニティ内では独自の解決策を共有する動きも出ている。中でも特に有力な解決策として多く挙げられているのは、他のキャラクターに電話をかけるという方法。タケムラからの無言電話を上書きするかたちでジュディや各地区のフィクサーなどに自ら電話をかけ、再びタケムラからの連絡を待つ。一部のプレイヤーはこうした方法でクエストの進行不可を打開しているようだ。

*コミュニティにも投稿された、実際にバグを改善する様子を収めた動画

ただし、前述したバグの改善策はあくまでプレイヤーが編み出したもの。公式が提示するバグ回避策ではない点には注意。コミュニティ上ではバグを改善しようと色んな人物に電話をかけまくった結果、全員のホロコール映像とダイアログが一斉に画面に表示されてしまうというカオスな状況に陥ったケースも報告されている。プレイヤーが共有するバグ回避策はあくまで応急処置的な対応であり、プレイ環境やシチュエーションによってその効果が異なる可能性もあるだろう。前述した改善策を試してみたい方は、その点をお忘れなく。

『サイバーパンク2077』については今回のものだけでなく、ほかにも数多くのバグ報告がRedditコミュニティや公式フォーラム上に日々寄せられている。開発元のCD PROJEKT REDは今後もそれらのバグを継続的に修正していく方針で、パッチ1.1は今後に続くアップデートの基盤として位置付けられているようだ。そして、今後数週間のうちにはパッチ1.2の配布が予定されている。はたしてタケムラの無言電話はいつ頃修正されるのか。メインストーリーの進行に関わる深刻なバグであるだけに、公式の一刻も早い対応を望みたい。