『Fallout 76』コミュニティ、FacebookにてBAN食らいまくる。「無政府主義者」のロールプレイが原因か

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Fallout 76』プレイヤーたちがSNSで憂き目に遭っているようだ。一部のユーザーたちが、Facebookにてアカウント停止処分を受けたとの報告を挙げている。その背景には、緊張するアメリカの社会情勢とちょっとした“勘違い”があったようだ。

『Fallout 76』ファングループThe Free States Militiaは人気コミュニティのひとつで、ゲームの世界観の住民になりきるロールプレイを楽しんでいた人々だ。作中に登場する組織フリーステイツの流れを汲み、「アパラチアに新社会を築こうとして失敗した無政府主義者の集まり」という設定で活動していた。具体的にはコミュニティイベントなどを開催しているほか、もっとも盛んなのがファンによる創作小説の投稿だ。『Fallout 76』の世界観とThe Free States Militiaの設定にもとづき、多くのファンフィクションが誕生。そのほとんどがFacebook上に公開されていた。

ところが今、The Free States MilitiaのメンバーでFacebookのアカウント停止を受けるユーザーが増えているのだという。原因と見られているのが、ジョー・バイデン氏大統領就任式に先立ってのFacebook側の対策だ。米国時間1月16日、Facebookは20日におこなわれる大統領就任式まで、武器関連用品の広告を一時的に禁止すると発表した。きっかけと見られるのは今月6日、アメリカ連邦議会議事堂に一般の人々が強行侵入した事件。SNS側が暴力を助長するコンテンツを取り締まれなかったとの一部批判を受け、Facebookとしても現在特に規制を強めているようだ。The Free States Militiaがこうむった被害も、こうした動きの余波ではないかと推測される。ただしFacebook側から正確な理由についての問い合わせ回答は寄せられていないという。
 

 
なおThe Free States MilitiaがFacebookに規制を受けたのは今回がはじめてのことではなく、昨年10月にも同様の規制を受けたことがある。ただしFacebookは人を集めるにはもっとも適したプラットフォームだったため利用を続けていた、とグループのリーダーであるBobby氏は海外メディアPolygonで語った。The Free States MilitiaとしてもなるべくFacebook側に合わせる努力をしており、グループ名である「Militia(民兵)」との単語使用をなるべく回避。単に Free Statesと名乗ることもあれば、「m![[[email protected]」というギャル文字のような隠語をあてがったこともあるという。もちろんThe Free States Militiaは架空の組織であり、Facebookで政治的な話題を議論することはまったくなかったという。しかし、暴力的な単語を極力減らすことで規制を避けようとしていたようだ。結局は今回の事態を避けられなかったため、Bobby氏もFacebook側の対応に批判を口にしている。

Facebookによるコミュニティ取り締まりは、『Fallout 76』ファンに限らず多くのユーザーにとって悩ましい存在だ。昨年には『あつまれ どうぶつの森』ファンコミュニティが、“麻薬組織”と勘違いされBANを受けた珍事が発生(関連記事)。原因とされたのが、同作内のいくつかの単語が薬物を指す隠語と取り違えられたことである。Facebookは過去数年間にわたり、有害コンテンツを排除すべくAIによる自動検出機能に投資してきた。アルゴリズムで不適切なワードを拾い上げ対処していくシステムで、これにより検出率と削除率が飛躍的に向上してきたという。一方で、今回のように本来はまったく暴力・政治と関係のない投稿も規制を受けるケースが頻発しており、アルゴリズムの杓子定規が混乱をもたらしている面も少なからずあるようだ。現在The Free States MilitiaはDiscordへコミュニティベースの移動を考えているが、拡散のしづらさなどで頭を悩ませているという。

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