ファンタジーノベルADV『fault – milestone two 上』Nintendo Switch版が12月3日リリースへ。美しいビジュアルで描かれる短編ノベル

 

国内のインディーゲームパブリッシャーPhoenixxは11月16日、『fault – milestone two 上』Nintendo Switch版を12月3日にリリースすると発表した。価格は税込1480円。なお、本作はSteamなどでPC版がリリースされているほか、PlayStation 4版も開発中だ。

『fault – milestone two 上』は、ALICE IN DISSONANCEが開発し、「fault」シリーズの第2作として2015年にリリースされた短編ノベルADVである。メインキャラクターの一人リトナは、マナクラフト文明の中核・ルゼンハイド国で暮らす才能あるクラフター。リトナは、同国の姫セルフィーネにガーディアンとして仕えていたのだが、ある日ルゼンハイド城が襲撃にあう。敵との交戦の末、リトナは最後の切り札として瞬間移動系クラフトを発動。しかし、転移した先は用意していたシェルターではなく、惑星の裏側にあるマナの薄い領域”アウターポール”だった。縁のない土地に放り出されたリトナとセルフィーネ姫は、正体不明の敵への対抗策を探りつつ、ルゼンハイドへの帰還を目指すことになる。

シリーズ2作目の前編『fault – milestone two 上』では、カディア市で出会った少女ルーンも加わり、一行は港町を訪れる。街案内を生業とする少年。アウターポールに滞在するリスク。港町ポート・サセアリーを舞台に、少女たちの旅路が描かれる。

※共にSteam版のスクリーンショット


本作の特徴は、3Dカメラと多数のイラストを使って展開されるテンポの良い物語だ。2015年にリリースされたPC版では、100枚以上のイラストが用意されていたが、今作ではさらなるビジュアルアップデートを実施。キャラクターの立ち絵/背景/イベントCG/BGMといった素材とUIが新しいものに変更され、素材の刷新に伴い演出面も強化されているという。また、発売日決定およびテレビCM放送を記念した本作のダウンロードコードプレゼントキャンペーンが、公式Twitter上で行われている。

本作を開発しているALICE IN DISSONANCEは、「fault」シリーズを製作中のインディーゲーム制作チームだ。シリーズ1作目の『fault – milestone one』を2013年にリリース。『fault – milestone two 上』を2015年にリリースし、1作目の5年前を描く『fault – SILENCE THE PEDANT』の開発が進められていたが、2020年になって同作の開発一時凍結が発表。現在は過去作の移植と、2021年のリリースを目指して『fault – milestone two 下』の開発が進められている。

なお、一時凍結された『fault – SILENCE THE PEDANT』は、継続的に安定して同作に関わってくれるプログラマーが不在だったことが原因となり開発が長期化していたという。同作には、すでにかなりのリソースが注がれているため、同チームの開発力がレベルアップしたあと、再び開発が進められるそうだ。

fault – milestone two 上』Nintendo Switch版は、税込1480円で12月3日リリース予定。PC版がSteamなどで配信されているほか、PlayStation 4版も開発中だ。また、前作『fault – milestone one』は、PlayStation 4/Nintendo Switch/PC(Steamなど)で配信中となっている。