弁護士シミュレーション『I am Your Lawyer』発表。捜査・戦略・ときどきワイロで、無い真実もつかみとれ


Games Incubator/PlayWayは11月13日、弁護士シミュレーション『I am Your Lawyer』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース予定時期は、今のところ明かされていない。
 

 
『I am Your Lawyer』は、弁護士となって被告人の無実を証明するリーガルシミュレーションゲームだ。プレイヤーは依頼人からの聞き取りに始まり、さまざまなロケーションでの調査を経て法廷での裁判に挑むこととなる。まずは依頼人から詳細な話を聞き出そう。事件当日、相手がどこにいたかを割り出すことでアリバイを見つけるのだ。「ドラッグを使用しているか?」「自殺願望があるか?」といった質問の選択肢もあり、多角的に依頼人の人物像をつかめるのかもしれない。取り調べにおいては各種道具を自由に使用可能。音声記録・現場写真・指紋などを活用して真実に迫ろう。尋問を通じて思わぬ事件の詳細が見えてくるはずだ。

脚を使って、街中から情報と証拠を集めるのも重要な仕事。弁護士が集うレストランをはじめ、警察署に研究所、事務所などのさまざまな場所で有用な人物が見つけられるだろう。警察署では、現場にいた警察官から話を聞くことも可能だ。質問はもちろん、追加調査の依頼をすることも可能。ただしどのような選択をとっても、ある程度時間がかかることは念頭に置いておこう。指紋検査ひとつとっても、研究所で検査するには2日・探偵に送付するには3日・警察に追加報告書を頼むなら4日間のコストがかかる。これという証拠をつかんだら、研究所で詳細な検査にかけることが可能だ。指紋検査やモニタリングテープ、現場写真、そして手書きのメモや書類も検討の価値があるだろう。ただし、検査の結果が必ずしも被告にとって有利になるとは限らないおそれがある。
 

 

 
ベストを尽くしたらいよいよ法廷での戦いだ。事件に関与した目撃者への質問を重ねよう。彼らが嘘をついていないか、アルコールに酔っていなかったか、あるいはそもそも本当に事件に巻き込まれていたのかをはっきりさせるのだ。証言を聞き、根拠のない告発には「異義あり!(原文ママ)」で毅然と反論していくこと。さらに弁護人に立ちはだかるのは裁判長や検察だけではない。法廷には多くの陪審員も顔を揃えている。彼らはそれぞれ異なるバックグラウンドをもった人々だ。気分屋だったり、男性運がなかったりといった、市井の人々の性質を理解し、戦略的に立ち回ろう。裁判の最終段階では、どの陪審員にターゲットしてラストの攻勢をかけるかも勝負となってくる。
 

 
一見、「逆転劇っぽい裁判」にも思われる本作。しかし『I am Your Lawyer』の世界観はよりシビアで、トレイラーには裁判長に賄賂を手渡して便宜を図るシーンも。さらにストアページでは、「依頼人が本当に無実かどうか」を問いかける示唆的な文言も見受けられる。王道の調査アドベンチャー要素をベースとしつつ、法と正義を背負うジレンマも味わえるのかもしれない。

『I am Your Lawyer』はPC(Steam)向けに配信予定だ。