『ファイナルファンタジーXV』のシナリオは本来3倍あった。作り直しからリリースがはたされた奇跡の作品、1ゲーマーのクリアから愛ある裏話に花咲く

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スクウェア・エニックスが手がける人気RPGシリーズのナンバリング最新作である『ファイナルファンタジーXV(以下、FF15)』。2016年の発売から約4年が経った本作が11月13日、Twitter上でトレンド入りを果たした。そしてユーザーからの作品に対する熱い思いが飛び交う中、作品関係者から当時の裏話も語られるという、ちょっとしたお祭り騒ぎになっている。

本作を指し示すワードである“FF15”がトレンド入りする発端となったのは、ジスロマック氏による本作クリア時の呟きと思われる。同氏は、Twitterにおけるゲームカテゴリ界隈でその名が知られる人物だ。しかしながら、なぜ1作品に対するクリア報告がこれほどまでに注目を集めたのか、不思議に思った方も多いことだろう。

ジスロマック氏が本日公開したnoteの情報によると、同氏は4月頃に『ファイナルファンタジーVII リメイク』を遊んで以来、11月現在に至るまでシリーズにおけるオフラインのナンバリングタイトルをプレイしたという。その期間は約半年、実に20作品に渡るタイトルをプレイし続けてきたのだ。

各作品のプレイ中には、作品の魅力が詰まったスクリーンショットや動画が添えられた感想ツイートをリアルタイムに投稿。巧みな文章力によって、プレイヤーの感情が見事に言語化された内容は、多くのSNSユーザーが共感を覚え、タイトルを重ねるごとにそのプレイングを見守るユーザーも増えていたようだ。

そして本日、同氏の半年間に渡るシリーズの歩みが幕を閉じたのだ。つまり、単純に1作品のクリアのみに対する反響ではなく、シリーズにおけるオフラインのナンバリングタイトルすべてをクリアしたことに対する反響なのだ。結果、該当ツイートに対して多くのユーザーからシリーズ制覇を祝うコメントが寄せられ、次いでトレンド入りを見た本作のファンからも熱い思いが寄せられることとなった。

と、ここまででお祭り騒ぎはまだ終わらない。ジスロマック氏の本作およびシリーズ作品に賞賛と感謝の気持ちを述べた旨のツイートに対して、新小田裕二氏、栗田新一氏、小山内貫氏といった本作関係者がお祝いのコメントを寄せたのだ。さらには主人公ノクティスの声優を務めた鈴木達央さんも登場、感謝のコメントが寄せられた。ジスロマック氏は思いもよらない出来事に困惑しながらも、「ファイナルファンタジーいっぱいやって良かったわ!」と感激した様子だ。その後、鈴木達央氏からは「折角だから」と、Twitter上で本作開発当時の裏話が語られている。





※以下『ファイナルファンタジーXV』のストーリーに関するネタバレが含まれます。

鈴木さんのツイート内容によると、本作のエンディング中、ルーナ(ルナフレーナ)がタイトルになる演出は開発スタッフが、その後の演出は、鈴木さんが自ら提案してイラストレーターである天野喜孝氏に描いてもらったものだという。作品のラストを飾るシーンということもあり、今でも記憶に刻まれているという方も多いことだろう。
【UPDATE 2020/11/14 9:25】
鈴木さんの発言を補足

そして、本作が『FINAL FANTASY Versus XIII』から『FINAL FANTASY XV』へとタイトル名が変更になったタイミングで、実はプロジェクトが消えかけた時があると語られた。タイトル名が変更になってからは3年半ほどの開発期間しかなく、ゲームエンジンが変わったことも大きな要因となり作り直すことに。本作のリリース自体が奇跡的だったと明かしている。ちなみに、本作にはタイトル変更前のボイスも収録されているようだ。

さらには、本来のシナリオは3倍のボリュームがあったが、製品版では容量の都合上、前半部分が削られていたことが明かされた。なお、削られた前半部分は形を変え、映像作品である「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」になったという。

このような貴重な開発の裏話が続々と語られた。そして最後に、鈴木さんからは「言いたい事はあれど、僕らはできる全てを持って作品を作りました。厳しい意見も受けとります。ただ、スタッフみんな「最高のFF体験を」をモットーに作りました。それが伝わったら幸いです」と伝えられている。なおこれらの話については、「許可をとって発言している」とのこと。

とあるユーザーのクリア報告が、作品関係者から貴重な裏話が飛び出すまでに発展した本件。発売から約4年が経った『FF15』。紆余曲折を経てリリースされ、DLCは発売中止となる憂き目に遭っている。評価としては肯定と否定の意見が飛び交うタイトルだが、プレイユーザーおよび開発スタッフの熱い思いは今もなお消えることなく、トレンド入りを果たすほどの作品のパワーを持ち続けていることを示した。

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