極寒サバイバル『フェード トゥ サイレンス』PS4向け日本語版10月14日発売へ。凍てつくポスト・アポカリプスの世界で理不尽に立ち向かえ


THQ Nordic Japanは10月7日、サバイバルアドベンチャー『Fade to Silence(フェード トゥ サイレンス)』PlayStation 4向け日本語版の発売日が10月14日となることを発表した。本作は2019年、PC(Steam)/Xbox Oneおよび海外PS4向けにリリースされていた。

https://youtu.be/bEo_JWxq8B0


本作は永遠の冬に閉ざされた文明破滅後の世界を舞台に、極限の寒さと不気味なモンスターと戦いながら生き抜くサバイバル・アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは氷に覆われた世界を生き延びるため、拠点となる居住地を作り、資源を求めて極寒の荒れ地を探索する。無慈悲な環境に加え、つねにささやきかける「内なる声」や休息するたびに見るミステリアスな夢が主人公を惑わせる。謎に包まれたストーリーと荒廃した世界観が独特の雰囲気を醸し出している。

過酷な環境を生き延び試練を乗り越えるには、生き残った人間を見つけ、仲間に引き入れる必要がある。仲間のスキルや特性によって、より高いレベルの資源や装備が手に入るようになり、強力な敵にも対抗することができるのだ。生き残れるかどうかは、天候を読めるかどうか、また帰還するか避難場所を探すかという判断を適切におこなえるかどうかにかかっている。プレイヤーのスキルと決意、そして運が限界まで試されるだろう。


本作はすでに海外では発売されており、ゲームメディアのPlayStation Countryは本作のキーとなる吹雪に閉ざされた世界の描写を評価している。白く覆われた山々や樹海が退廃的な雰囲気を醸し出し、悲劇に見舞われた終末世界の寂寥感を強く印象付けているとのこと。またブリザードや竜巻といった自然現象が、この環境のシビアさをより強烈に描き出すようだ。夜間は特に不安感を増幅させる演出となっており、焦燥を誘うサウンドデザインがプレッシャーとなってサバイバルを盛り上げるという。

ただし描画の遅さや戦闘システムの粗さには賛否が分かれているようだ。行動バリエーションに欠ける敵との戦いは、近づいて攻撃し続けるか離れてスタミナ回復を待つかの単調なサイクルとなりがち。バトルがもっぱらお邪魔要素となるだけで報酬がない点もフラストレーションの一因となったようだ。別の海外メディアPush Squareは最大の特徴である天候の変動により理不尽な死が降りかかり、探索を妨げていると評している。こちらに関しては、運による要素を楽しめるか不条理と捉えるかという好みで分かれるところだろう。


『Fade to Silence』PlayStation 4向け日本語版は10月14日発売予定。PC(Steam)/Xbox One向けにもリリースされている。