ソニー、ファーストパーティタイトルのPC向け展開の強化を表明。『Horizon Zero Dawn』以降もPS独占タイトルをPCに移植する方針

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ソニーは8月28日、統合報告書「Corporate Report 2020」を投資家向けに発行した。この中ではソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のPlayStationプラットフォームにも言及。ファーストパーティタイトルについて、PCプラットフォーム向けのIP展開を強化する方針であることを明らかにした。

Image Credit: Sony


ソニーは統合報告書の中で、ゲーム&ネットワークサービス分野においては、まずプラットフォーム所有者すなわちSIEが開発・販売するファーストパーティタイトルが、今後の価値創造や収益の面で特に重要にであると言及。昨年買収したInsomniac Gamesを含め計14スタジオで構成されるワールドワイド・スタジオは、世界でも有数のゲーム開発ネットワークとなっており、強力なコンテンツIPの創出エンジンであると表現している。

収益計画としては、これまで獲得してきたPlayStationプラットフォームの好循環を加速し、力強い成長を目指すとコメント。そしてこれに加えて、「1st PartyタイトルのPCプラットフォーム向けのIP展開を強化することで、さらなる収益の確保を図っていきます」とした。

SIEは今年8月、ワールドワイド・スタジオのGuerrillaが手がけた『Horizon Zero Dawn』のPC版を、SteamやEpic Gamesストアにてリリース。PlayStation独占タイトルのPCへの移植はこれ以前にも例はあったが、ファーストパーティタイトルとしては初めてのことであったため大きな話題となった。

同作は、技術的な問題によりSteamのユーザーレビューでは現時点でやや評価を下げているものの、2万件以上のレビューが投稿されていることから、セールスとしては相当な規模となっていることがうかがえる。今回示されたPCプラットフォーム向けのIP展開の強化は、PC版『Horizon Zero Dawn』の成功を受けて、さらに拡充していこうということなのかもしれない。


ファーストパーティタイトルのPC展開というと、マイクロソフトが積極的に推し進めている。ただ同社のように、SIEもコンソール版と同時発売していくかどうかは未知数だ。今回の統合報告書では、PlayStation専用タイトルの充実と展開を加速する戦略も示している。エクスクルーシブ(ほかでは得られない)なゲーム体験をPS5にて提供するため、ファーストパーティタイトルをはじめとする魅力的で強力なラインアップを用意するとのこと。こうした事業戦略の方向性を考慮すると、同時発売の可能性はむしろ低そうである。

上述の『Horizon Zero Dawn』にしても、PS4向けにリリースされてから3年以上経っている作品だ。一方で、同作はPS5向けの続編『Horizon Forbidden West(仮称)』の発売を2021年に控えている。前作をPC向けに移植しファン層を拡大できれば、続編およびPS5のより大きな成功に繋がる可能性があるだろう。そうしたシナジー効果を含め、豊富に抱える過去の強力なラインナップから吟味して移植していくことになるのかもしれない。PS5はもちろんPC向けにおいても、SIEの今後の動向が注目される。

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