国産短編ホラー『行方不明』Steamにて6月12日配信へ。行方不明の中学生を探す、雰囲気重視のチラズアート最新作

国産短編ホラー『行方不明』Steamにて6月12日配信へ。『行方不明』は「いじめ探偵」として行方不明の中学生を探す、雰囲気重視のチラズアート最新作だ。

国内のインディーゲーム制作 チームチラズアート(Chilla’s Art)は6月9日、公式Twitterにて『行方不明(Missing Children)』を6月12日に配信すると告知した。対応プラットフォームはSteam。Patreonでは、先行して支援者向けにベータ版が公開中だ。

『行方不明』はいじめ探偵として、行方不明の子供を探す雰囲気重視の短編サイコロジカルホラーゲームである。本作の舞台は、最近3人の中学生が行方不明になった町。いじめ探偵である主人公は、近所の警察に協力し、警察と共に事件の捜査に乗り出し、夜の不気味な町を奔走することになる。プレイ時間は1時間程度。児童虐待や自殺といった要素も含まれているそうだ。

動画やスクリーンショットでは、じめじめとした古ぼけた住宅街や、通行禁止の看板が目立つ橋、霧に覆われた山の中など、不気味な雰囲気の光景が映されており、恐怖展開を予想させる。また、チラズアートの前作『怨霊』に続き、フォトスキャンが用いられたことで背景が綺麗になっており、歪なキャラクターたちとの対比が不穏な世界観を浮き彫りにしている。

本作は怪異と対峙するタイプのホラーゲームではなく、雰囲気重視のウォーキングシミュレータ。Patreonに投稿された内容によると、開発当初は『トワイライトシンドローム』や『夕闇通り探検隊』からアイデアを借りて作っていたそうだが、最終的にホラー要素の詰まった体感重視の作品に。またキャラクターやストーリーに重点が置かれており、これまでの作品群とは少し違ったテイストのものに仕上がっているそうだ。

ウォーキングシミュレータ系の過去作「『夜勤事件』をステップアップした感じ」とも語られている。そのほか、本作には交番の山田さんに話しかけるとセーブできるシステムや、グッドエンドとバッドエンドが搭載されている。

本作を開発したチラズアートは、兄弟でホラーゲームを開発している国内のインディーゲーム制作チームだ。2019年9月頃から、Steamで積極的に低価格のホラー作品をリリース。中でも、曰く付きのアパートを1人で探索する『事故物件』や夜のコンビニバイト中に怪現象に遭う『夜勤事件』など、雰囲気系のホラー作品がバーチャルYouTuberやゲーム実況者を中心に人気を集めている。『行方不明』は、Steamにて6月12日配信予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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