『ディビジョン2』DLC配信後に導入されるシーズン制の仕組み説明。ストライカーギアやグローバルイベントの復活も


Ubisoftは2月27日、『ディビジョン2』の開発者ライブストリーム「State of the Game #149」にて、本作の有料大型拡張コンテンツ「ウォーロード オブ ニューヨーク」配信後に始まるシーズン制度の詳細を発表した。イヤー2に突入する『ディビジョン2』では、3か月単位(12週間を想定)のシーズンならびにシーズンごとのプレミアムパス(いわゆるバトルパス)が導入される。マンハント、グローバルイベント、リーグイベントを中心としたシーズンコンテンツは、「ウォーロード オブ ニューヨーク」DLCのストーリーを終え、レベル40に到達することでアクセス可能だ。
(UPDATE 2020/02/27 7:40)シーズン期間の記載を訂正。

・マンハント
シーズンの基本は「マンハント、リーグ、グローバルイベント」を1セットにした、1シーズンにつき4セットのスケジュールになっており、最後の締めとしてマンハントの主要ターゲットが登場する(ターゲット4人を倒すことでアンロック)。最初のマンハントは、DLC配信1週間後の3月10日に始まる予定。特定ゾーン内のアクティビティをこなすことでターゲットの位置を特定し、排除する。シーズン最後の主要ターゲットを倒せば、報酬として特殊なスキルModを取得。なおシーズン終了後には、同スキルModを入手する別の方法が用意されるとのことだ。

本稿の画像は「State of the Game #149」よりキャプチャー。各シーズンでは、「ウォーロード オブ ニューヨーク」キャンペーン後の物語が紡がれる
マンハントのメニュー画面

・シーズン報酬

シーズン報酬は、全100レベル分。無料報酬と有料報酬に分かれており、最初のシーズンに限り、「ウォーロード オブ ニューヨーク」所有者全員が有料報酬(プレミアムトラック)に追加料金なしでアクセスできるという。その後のシーズンでは、プレミアムパスを購入することでプレミアムトラックの報酬を受け取れるようになる(価格は約10ユーロ/10ドル)。報酬の具体例としては、各種キャッシュ、限定衣料品、ネームド武器用のスキン、武器スキン、エモート、アパレルキー、ファクションキー、クラフト素材、テキスタイルが挙げられている。なおPay-to-Winにならないよう、プレミアムトラックの「限定品」は、コスメティクスアイテムのみとなっている。

シーズンレベル上げに要する時間は、現在のフィールドマスターキャッシュ獲得と同等だという。マンハントやグローバルイベントといったシーズンイベントをこなせば、より速くレベルを上げられる。逆に言えば、遊べる時間が限られていても、シーズンイベントをこなすことで効率よく報酬をアンロックできる。たとえばシーズン開幕から全てのシーズンイベントをこなしていけば、マンハントの第2ターゲット解放時点で、ほとんどの報酬をアンロックし終えられるとのこと。またシーズンの終盤(現時点では最後の3週間ほどを想定)には、ゲーム内有償通貨によるシーズンレベルの直購入オプションが用意される。報酬をアンロックしきる時間がないプレイヤー向けの商品だ。

・シーズン1ではストライカーギアセットが復活

シーズン1では、前作『ディビジョン』で人気の高かったストライカーギアセットの「リマスター版」が実装される。またストライカーとあわせて、PvP向けに作られた「System Corruption」ギアセットも新登場。ストライカーは通常戦利品として、System Corruptionはダークゾーン戦利品としてドロップするほか、両方ともシーズン1報酬としても入手できる。複数の入手手段が用意されるため、シーズンコンテンツへの参加にこだわる必要はない。

ストライカーのセット効果「Striker’s Gamble」は、武器攻撃を当てるたびに合計武器ダメージが0.5%上昇するというもの(最大スタック数50)。1秒につき1スタック減るほか、攻撃を1回ミスするたびに3スタック減る。部位個別タレントとして、ベストの「Press the Advantage」により、最大スタック数を50から100に引き上げ可能。バックパックの「Risk Management」により、攻撃ミス時のスタックロスを3から2に抑えられる。また2セットボーナスの武器ハンドリング+15%、3セットボーナスの発射速度+15%も見逃せないだろう。

System Corruptionのセット効果「Hackstep Protocol」は、アーマーキットがなくなるかわりに、ボーナスアーマー50%即時付与アビリティを得られるというもの。クールダウンは20秒。アビリティ発動時には、自身のネームプレートを5秒間隠せる。PvP向けであり、扱うのが難しいが、マスターすればかなり強力なギアセットになるとのこと。ベストの部位個別タレント「Compiler Optimization」は「Hackstep Protocol」のクールダウンを20秒から15秒に短縮。バックパックの「Multithreaded Execution」は「Hackstep Protocol」のボーナスアーマーを50%から100%に上げる。

・グローバルイベント

グローバルイベントは特殊な戦闘条件に順応して楽しんでもらうことを、リーグはプレイヤーのスキルを問うタフな挑戦の提供を目指したコンテンツ。各グローバルイベントの開催期間は1週間。期間中には、デイリーで新しいチャレンジがアンロックされていく。チャレンジをこなすことで、最大10個のグローバルイベント報酬を入手可能。シーズンキャッシュ、エキゾチックキャッシュ、ネームドアイテム、そしてバックパックトロフィーが含まれる。

敵の頭上に「+」「−」サインが表示される

最初のグローバルイベント「Polarity Switch」では、敵味方に「+」「-」という2種類の極性属性が付与され、自分と同じ極性の敵を攻撃することで、追加ダメージを与えられる(最大スタック数5)。プレイヤーの極性は、武器のリロードもしくは交換時に変わる。極性が一致しない敵に攻撃すると追加ダメージのスタックがなくなり、そのまま繰り返しミスすると罰としてショック効果を受ける。どうしても敵の極性を変えたければ、その敵に近接攻撃を仕掛けるとよい。

・リーグ

各リーグの開催期間は2週間。最初のリーグ「Westside」では、アウトキャストと関連したミッションのタイムトライアルに挑むことになる(チャレンジ難易度3つ、ヒロイック難易度1つ)。そのほかアウトキャストのエリートキル数、アウトキャストの燃焼数といったマイルストーンが設けられており、リーダーボードで他プレイヤーと競うことができる。リーグ報酬にも、エキゾチックキャッシュや限定バックパックトロフィーが含まれている。なお開発陣いわく、プレイヤー全員がすべてのイベントに参加することは想定しておらず、シーズン制を通じて、どのコンテンツを遊ぶのか選択する自由を与えたいとのこと。イベント限定報酬にバックパックトロフィーこそあれど、豪華な限定衣料品が含まれていないのは、プレイヤーが特定のコンテンツを「遊ばなくてはならない」というプレッシャーを感じないようにするためだ。

・アパレルイベント

各シーズン中にはアパレルイベント(衣料品イベント)も開催される。最初のテーマは「Urban Jungle」。開催期間は3週間で、マンハントの第2ターゲットと同時期(3月31日)にスタートする予定だ。これまでのアパレルイベントと仕組みは変わらないが、UI改善により進捗状況がわかりやすくなるという。

(UPDATE 2020/03/04 7:25)実際のコンテンツを踏まえて以下の記載を修正。
夏のニューヨークに向かい、ローグエージェントのアーロン・キーナーと対峙する『ディビジョン2』の大型拡張コンテンツ「ウォーロード オブ ニューヨーク」は、3月3日配信予定。現在は各対応プラットフォームにて事前購入受付中。「ウォーロード オブ ニューヨーク」はタイトルアップデート8とあわせて配信される予定であり、ギアシステムの大幅刷新や、再調整用のライブラリ導入、ダークゾーンの改善が伴う。

上のアニメーショントレイラーでは、キーナーの部下たちが紹介されている。それぞれにバックストーリー、そしてローグエージェントになった理由があり、トレイラーではその片鱗が確認できる。なお「ウォーロード オブ ニューヨーク」では宿敵アーロン・キーナーと戦うことになる。今回の開発者ライブストリームにて、「キーナーを殺害するとは言っていない」、「殺害(Kill)」ではなく「倒す(Defeat)」であり、「対処する(Deal with)」のだと、念押しされた。

なお2月27日から3月2日にかけては、『ディビジョン2』ゲーム本編のフリーウィークエンドが開催される。期間中は、制限時間なくゲーム本編の物語を楽しめる。このフリーウィークエンド中の進行データは、製品版に引き継ぎ可能だ。