『Cultist Simulator』開発者の新作『Book of Hours』正式発表。カルト教祖の次はオカルト図書館司書シミュレーション


カルト教祖カードシミュレーション『Cultist Simulator』の開発元として知られるWeather Factoryは5月31日、新作『Book of Hours』を正式発表した

『Book of Hours』はカードゲーム形式の図書館司書シミュレーションゲーム。前作『Cultist Simulator』ではカルト教団の教祖として命がけの布教活動や信仰追求を続けることになった。新作ではデジタルボードゲームとしてカードを用いて物語を進める部分は変わらずも、図書館司書という争いごとから離れた立場の人間としてプレイすることになる。

図書館「Hush House」は5世紀もの間、知識の宝庫として君臨してきた。だが火事の発生により大事な所蔵品を失うと同時に、それまで勤めてきた司書が死去。職を継いだ主人公は、図書館を再建すべく書物の収集活動を開始する。オカルト本を購入もしくは別の手段で入手して書物を揃えていくのだ。収集した書物は、混沌に満ちた時代に生きる人々を導く手立てとなるだろう。ときには魔術書を浄化することで、しみついた呪いや穢れを取り除くことにもなる。

図書館利用者にアドバイスするのも仕事の一部。詩集を読みながら家でゆっくり過ごすよう勧めたり、怪しい人物に墓荒らしに必要な知識を授けたり。逆に悪だくみを止めるよう働きかけることもできる。図書館司書の影響力は思っている以上に強い。人々に道筋を示すことで、ときには歴史を変えることにもなるだろう。また司書として書物を好きなだけ整理整頓して、誇りに思えるような図書館に仕上げていこう。所蔵品を失う悲劇を繰り返さないよう、嵐や火事、盗難や超常現象にも備えなくてはならない。

開発者のAlexis Kennedy氏は今年1月、図書館司書として遊ぶという『Cultist Simulator』のスタンドアロンDLC案をツイッター上で投稿していた。本編よりも肩の力を抜いて遊べるKennedy氏の案はユーザーから好評。その後は「THAT DAMN LIBRARY GAME」として、Kennedy氏およびWeather Factoryのツイッターアカウントより何度も言及されてきた。すでに存在は知られてきたが、このたび『Book of Hours』として正式発表された形となる。

Kennedy氏はIGNのインタビューに対し、『Cultist Simulator』と世界観(「Secret Histories」と呼ばれている)を共有しているほか、ゲームメカニックの根幹部分は『Book of Hours』に引き継がれると回答している。Steamストアページのスクリーンショットにて、『Cultist Simulator』と似たカードセットやカード置き場が確認できることから、前作同様カードを組み合わせることで物語を進行させたり、体力や情熱といったリソースを生成したりしていくことになるのだろう。来訪者との会話も、「理性」や「充足」といったカードを会話スロットに埋めることで進めていくことになると、上述したIGN記事にて伝えられている。なお前作よりもリラックスして遊べるゲームにはなるものの、「呪われた書物を不注意に読み漁っているとゲームオーバー」とのことだ。

『Cultist Simulator』

『Book of Hours』は2021年、Windows/Mac向けに発売予定。2019年内にはKickstarterキャンペーンが実施される。前作『Cultist Simulator』に関しては、「Dancer DLC」「Priest DLC」「Ghoul DLC」が発売済み。Steam/Humble Bundle/GOG.comにて販売されている(日本語非対応)。新規購入者であれば、ゲーム本編と各種DLCがセットになった「Anthology Edition」にて15%オフで一括購入可だ。