『ストリートファイターV AE』ファンの反発を招いたゲーム内広告が姿を消す。カプコンは広告機能の改善を約束

カプコンからPlayStation 4/Steam向けに販売中の対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV アーケードエディション』にて、“スポンサー表示”がなくなっていることが確認された。カプコンは12月12日に配信したアップデートにて、本作に「パートナーコンテンツ」を実装していた。パートナーコンテンツとは、キャラクターのコスチュームやステージ内、またロード画面にスポンサーのロゴや宣伝を表示するゲーム内広告機能のこと。ただ、強制的に広告が表示されるわけではなく、バトルセッティングにてプレイヤーの任意でON/OFF設定をすることができ、ONにしておくと、ランクマッチやカジュアルマッチなどで獲得できるファイトマネーにボーナスが付与される仕組みとなっている。

12月27日現在、このスポンサー表示設定は依然存在するものの、ONにしても広告は一切表示されない。また、キャラクターのコスチューム設定でスポンサーロゴを表示する「ADスタイル」のカラー03以降を選択すると、「スポンサー配信期間外のため、選択したカラーは使用できません」というエラーが表示される状況だ。

このパートナーコンテンツ=広告表示の実装については、コミュニティからの大きな反発を招いていた(関連記事)。キャラクターのコスチュームやアクセサリー、あるいは肌に広告のロゴが無造作に貼り付けられた見た目の悪さや、ロード時間には影響しないとカプコンが説明していたにも関わらず、広告表示するとロード時間が伸びることがファンによる検証にて明らかになったこと。また、フルプライスタイトルとして販売していながら広告を導入したことなどが批判の対象となっていた。これまでのところスポンサーはカプコン自身のみで、内容はCAPCOM Pro Tourなど本作に関連するコンテンツにとどまっていたものの、いずれカプコン以外の本作に無関係な宣伝もおこなわれるようになり、本作の世界観が破壊されるのではと危惧する意見も多かった。

スポンサー表示をおこなうかどうかはプレイヤーの任意であるため、気に入らなければOFFにすれば良いのだが、ファンとしては本作に対するカプコンの姿勢に注目していたのだろう。一方で、開発を継続するために新たなマネタイズ手段を模索することに理解を示す声や、今回のパートナーコンテンツの実装方法は、一般的なゲーム内の広告表示と比べるとフェアなものであるという意見も一部に聞かれた。

こうした反発を受けて、『ストリートファイター』シリーズ統括プロデューサーの小野義徳氏は12月17日、フィードバックを寄せてくれたコミュニティに謝意を述べるとともに、今後パートナーコンテンツ機能をどのように改善できるか検討するとのコメントを発表した。

そして今回、本作から広告が消えたことが確認されたわけだが、カプコンはパートナーコンテンツ機能そのものを撤回したというわけではないようだ。海外メディアEventHubsは、これまで表示されていたCAPCOM Pro Tourなどの広告の掲載期間は、12月25日までの2週間だとする案内があったことを指摘している。前述した「スポンサー配信期間外」というエラーは、このことを指していたのだろう。一方で、第2弾のスポンサーは現時点で用意されておらず、スポンサー表示設定はあれど機能していない状況である。初回はテストの意味合いがありもともと検証期間を設けていたのかもしれないが、批判を受けた今のままの仕様で継続することはできないという判断があった可能性も考えられるだろう。小野氏もこのパートナーコンテンツ機能を改善させる姿勢を示しており、どのような形でどのような内容の広告が再登場するのか注目される。

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