続々と発表されるEpic Gamesストアのローンチ独占タイトル。サメになって人間を襲うシャークアクション『MANEATER』も独占リストに仲間入り

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Tripwire Interactiveは12月11日、オープンワールド・シャークアクションRPG『Maneater』をEpic Gamesストアのローンチ独占タイトルとして配信することを発表した。本作は今年6月のE3 2018にて、Steam向けに配信されるPCゲームとしてアナウンスされていたが、まずEpic Gamesストアにて2019年にリリースし、そのほかの配信プラットフォームには1年後に配信する予定であるという(PC Gamer)。

『Maneater』は、オオメジロザメとなって人間たちを襲うUnreal Engine 4製のアクションRPG。広大なオープンワールドを遊泳し、浜辺でバカンスを楽しむ若者たちや、サメを駆除しようと勇敢にも立ち向かってくる狩人たちを捕食。獲物を食すことでさらに強靭なサメへと成長していくという、とことんサメを中心としたゲーム内容により、以下のトレイラー公開当時ささやかに注目を集めた。なお操作可能なサメの種類は、将来的にホホジロザメ、アオザメ、ハンマーヘッド、イタチザメなど増えていく予定だ。

※2018年6月に公開されたアナウンストレイラー

開発を担当しているBlindside Interactiveには、サメとダイバーの非対称マルチプレイ『Depth』を手がけたメンバーが在籍しており、『Maneater』でも変わらぬサメ愛が感じとれる。『Depth』のゲームメカニックを土台にしつつ、サメになりきる楽しさをさらに磨き上げていくとのこと。

なおTripwireのCEO John Gibson氏はEpic Gamesストアの魅力を語る上で、「Epic Gamesは、いくつかのゲームへの資金提供を通じてインディーゲームのエコシステムにお金を戻すことでリスクを負ってくれています」「そのおかげで、デベロッパーはより大きな賭けに出て、より優れたゲームをつくれるようになっています」と語っている。流れから察するに、ローンチ独占という条件付きで資金提供してもらっている可能性は十分にあるだろう。

Epic Gamesストアは12月7日にオープンした、Epic Games運営のゲーム配信プラットフォーム。これまで業界スタンダードとされてきた開発者とプラットフォームホルダーの収益配分が70:30であるのに対し、Epic Gamesストアの収益配分は88:12。さらにUnreal Engine製のタイトルを同ストアで販売する場合、エンジン使用料である5%ロイヤリティはEpic Gamesの取り分である12%からまかなわれるという、Unreal Engine 4使用者向けのメリットも用意されている。

同ストアが発表されたのは、ちょうどValveがSteamの配信契約を更新した直後。ゲームの売上に応じて段階的に開発者の収益配分率が上がっていくという、大型タイトル・ヒットタイトルを優遇する施策である。この発表にはインディー開発者の一部から不満の声があがっているほか、現在Steamのアルゴリズムからは大型タイトルを優遇している痕跡が見られることから、インディー作品にとって不遇な状態が続いているとの意見が交わされていた(関連記事)。

そうした中でEpic Gamesストアは、収益配分を一律で88:12にするという差別化ポイントを打ち出すことで注目を集めることに成功。Itch.ioやGamejoltなど、より高い収益配分を設定できる配信プラットフォームも存在はするが、Unreal Engineの提供者であり『フォートナイト』の開発元であるEpic Gamesという、資金力のある業界大手がゲーム配信プラットフォームの運営事業に乗り出したことによるインパクトは大きかった。またストアのローンチにあたっては、複数のローンチ独占タイトルを発表したり、ゲーマー向けのインセンティブとして2週間に1本ゲームを無料配布する旨を告知したりと、さまざまなメリットを提示している。

ストアオープンとあわせて配信開始された『Ashen』

Epic Gamesストアでは、PC版のローンチ独占配信のタイトルとして、ストアオープン時に『Hades』『Ashen』『Hello Neighbor: Hide and Seek』の配信が開始された。そのほかオープンワールド工場建造ゲーム『Satisfactory』は同ストア独占配信。『Super Meat Boy』の新作『Super Meat Boy Forever』、自動生成される宇宙船内を舞台としたサバイバルFPS『Genesis Alpha One』、Double Damage Gamesの新作『Rebel Galaxy Outlaw』は同ストアの時限独占タイトルとして発表されている。『ABZU』開発陣の新作『The Pathless』でも、現時点でのPC版の配信先はEpic Gamesストアのみとなっている。

またEpic Gamesストアで2019年に発売する旨が発表されたCo-opシューター『World War Z』は、最近になって公式サイト上の対応プラットフォーム表記が「Steam」から「PC」に切り替わったことを受け、Epic Games ストア先行配信もしくは独占配信になるのではないかと推測されている(PC Gamer)。『World War Z』と同様にEpic Gamesストアのローンチトレイラーで紹介された他タイトルがほぼ全て、Epic Gamesストア先行配信もしくは完全独占であることからも、その可能性は高いと言えるだろう。

88:12という収益配分により注目を集めているEpic Gamesストア。ただしストア運営を開始したばかりということもあり、プラットフォーム上のユーザー向け機能は最小限。SteamやGOG.comといった競合他社とは雲泥の差である。現状ユーザー目線でEpic Gamesストアを使用するメリットは、他のプラットフォームでは販売されていないタイトルがあるから、という一点に集中している。長期的に見ると、ここからEpic Gamesがストアのラインナップおよび機能をどう充実させていくのかが、大事なポイントとなってくるだろう。

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