『Fallout 76』のベータテスト開始を控え、開発元がファンにメッセージをおくる。これから本作の本当の旅が始まる


Bethesda Softworksは、『Fallout 76』のB.E.T.A.いわゆるベータテストを明日10月24日からXbox One版先行で実施する。このベータテストの目的は、ストレステストとゲームの最終調整とされており、参加者からのフィードバックをもとに問題を発見し、修正していくとのこと。その実施を控え、本作の開発元Bethesda Game Studiosは10月23日、ファンに対してコメントを発表した。

Bethesda Game Studiosはまず、これまで手がけてきた作品はどれも似たDNAを持ちながらも、開発スタジオとして同じことを繰り返さないよう努めてきたと振り返る。そして2015年、『Fallout』の世界でサバイバルをおこなうオンライン専用ゲームのアイデアが固まったそうだ。しかし、Falloutファンはこのようなタイトルを求めているのか、同スタジオに求められているのはこのようなタイトルなのか、そもそもどうやって作ればいいのか、この作品についてどう説明すればいいのかといった不安や疑問が湧き出てきたという。

それでも同スタジオは、新たな技術を導入し、またスタジオを拡張させながら前作の4倍の広さを持つゲーム世界を構築する。『Fallout』であれ『The Elder Scrolls』であれ、また今後発売予定の『Starfield』であれ、同スタジオにとってゲーム世界は、できることすべてを注ぎ込み丁寧に創り上げるべきものだという。その重要さは、毎作特別な体験を求めるファンにとっても同じであることを理解しており、『Fallout 76』でも変わらない姿勢で取り組んだとのこと。ただ、そのうえでファンも「この作品は一体何なのだ」という疑問を感じることだろうとし、Bethesda Game Studiosは、その疑問の答えは「あなた次第である」と述べている。

シリーズの前日譚が描かれる『Fallout 76』にはNPCが存在せず、出会う人はすべてほかのプレイヤー。ひとりひとりのプレイヤーの行動が本作の世界を作り上げる

Bethesda Game Studiosは、明日から始まるベータテストにて本作の本当の旅が始まるとしている。通常であれば、開発を終えてゲームをリリースすれば休暇でも取るところだが、『Fallout 76』ではまだスタートラインに立ったばかりという気持ちだそうだ。そしてゲームの規模からして、ベータテストを含め本作をプレイする中では、開発陣も認識していなかったバグや問題が見られるかもしれないとし、プレイヤーにはそれらを発見したら開発元に報告する形で力を貸してほしいと呼びかけている。ほかにも、膨大なプレイヤーを迎えるためのパフォーマンスの改善にも取り組むとし、これらの作業は現在も、そして本作がローンチを迎えた後も継続していくとのことだ。

『Fallout 76』のベータテストは、日本時間10月24日午前8時からXbox One版にて開始し、1週間後の北米時間10月30日からはPlayStation 4/PC版でも実施される。より多くのプレイヤーをサーバーに集中させるため、サーバーは1日に4~8時間だけ稼働。Xbox One版での初日は、午前8時から午後0時までの予定となっている。プレイしそびれないよう、公式からの稼働時間の案内には注目しておこう。

なおベータテストに参加するには、各プラットフォームのオンラインストア(PC版はBethesda.net)およびAmazonにて本作を予約購入する必要がある。ベータテストのクライアントはフルゲームとなっており、プレイヤーの進行状況はローンチ後に持ち越せる予定だ。Xbox One版のクライアントはすでに事前ダウンロードが開始されており、容量はおよそ50.28GBとのこと。フィードバックは、『Fallout』の公式TwitterおよびFacebook、Bethesda Game Studiosの公式TwitterおよびFacebook、そして公式フォーラムにて受け付けているので、参加者の方で何か気づいたことがあれば気兼ねなく意見を送ると良いだろう。