オープンワールド生産FPS『Satisfactory』ゲーム内容がついに公開。オープンワールド×生産×自動化×狩り×マルチプレイと要素の山盛り


スウェーデンに拠点を置くパブリッシャーCoffee Stainは本日6月12日、『Satisfactory』のゲーム内容を明らかにした。Coffee Stainは『Sanctum』シリーズや『Goat Simulator』を開発・販売するスタジオだ。今年3月に“とかげが動くだけ”のティザー映像を掲載し、『Satisfactory』を発表していたが、それ以外の情報は伏せられたまま。今回は晴れて、そのゲーム内容が発表されている。

『Satisfactory』では、プレイヤーはFICSIT社のエンジニアとして、謎の計画Project Assemblyを遂行するために、惑星のフィールドにて生産機械を建てていく。たとえばMINERという機械を設置することでIron Oreを生成し、それをSMELTERにぶちこめばIron Ingotという価値あるものが生まれる。生成の工程にはさまざまな組み合わせがあるので、さまざまなラインを建てて、いそいそと作業を進めていくわけだ。機械をたくさん建てるだけでなく、電力を管理したり、生産ラインが渋滞しないように整理しつつ、その規模を拡大していかなければならない。本作はいわゆる見下ろし型のシミュレーションゲームではなく主観視点で展開されるので、ジャンプ台や歩道などを使い、自ら身を運んで生産ラインを整理していく。

安定した生産ラインを構築できれば、一連の流れを自動化してしまおう。一度流れを確立してしまえば作業は大幅に楽になるだろう。しかし生産を拡大していくと、必要な特殊素材やレシピが必要になってくる。そんな時は惑星のエイリアンを狩りにでかけ、レアアイテムを奪い取るのだ。狩りや冒険を役立てるアイテムもまた、工場にて生産しよう。リソースやトレジャーを探すスキャナー、敵の対抗手段となる鉄筋銃、上空へ舞い上がるジェットパック、探索を快適にするビークルなど、すべては生産から生まれる。こうして生産を拡大していき、いずれは輸送機と生産機械が並ぶ、壮観な大工業都市を作るのだ。

ここまでの説明を読むとわかるとおり、本作はオープンワールドFPSというシステムを土台に、生産と自動化を主なサイクルに据え、狩りの要素も取り入れるというなかなかに要素が盛られたタイトルだ。さらに本作は、マルチプレイに対応しており、一連の作業や狩りを最大4人(もしくはそれ以上も検討)でプレイできるとのこと。生産や自動化を導入するタイトルは一般的に時間泥棒とされているが、狩りやマルチプレイすらも盛り込む今作は、特にその傾向が強くなりそうだ。

対応プラットフォームはPC(Steam)で、発売時期については、すでにアルファの予定期限をオーバーしているので、今年を目指しつつも、納得したらリリースするとのこと。開発期間はすでに2年半が経過しており、それなりに長丁場になりつつあるようだ。Coffee Stainは『Goat Simulator』シリーズをヒットさせたこともあり、公式サイトのFAQでは「このゲームは頑張って作っているゲームか、もしくは『Goat Simulator』(手抜き)かどっちだ」という問いに対し「『Goat Simulator』では頑張ったけど、今作ではもっと頑張っているよ!」と返すなど、過去作に関連したウィットの富んだ回答が並んでいる。開発スタッフが楽しんで開発していることが伝わってくる『Satisfactory』。リリースされる日を、心待ちにしたい。