太陽系にて「最後の20分間」を繰り返す、宇宙探索オープンワールド『Outer Wilds』正式発表。限りある時間の中でタイムループの原因を解き明かす

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Annapurna InteractiveとMobius Digitalは、『Outer Wilds』を正式発表した。発売時期は2018年。対応プラットフォームはPC(Steam)で、そのほかのプラットフォーム展開も予定されているという。Steamストアの表記を見る限り、日本語にも対応するようだ。

『Outer Wilds』は2015年にその存在が明かされていた宇宙探索アドベンチャーゲームだ。クラウドファンディングサイトfigにて12万5000ドルを集めることに成功。長きにわたり開発が続けられていたが、このたびパブリッシャーAnnapurna Interactiveと契約を結び、正式に発表された形となる。

『Outer Wilds』は、宇宙を探索するオープンワールド・アドベンチャーゲームだ。プレイヤーは、進化を続ける太陽系の調査を進める奇妙な企業Outer Wilds Venturesに採用された宇宙飛行士。太陽系にて探索を進める内に、謎のタイムループに閉じ込められてしまう。20分間という限られた時間の中で、宇宙と惑星の謎を解き明かなければならない。遺跡や集落を探索し原住民から情報を聞き出し、タイムループが続く原因を突き止めていく。

シームレスな宇宙を探索するというタイトルというと、『No Man’s Sky』や『ASTRONEER』を思い起こす方もいるかもしれない。こちらは両作品ともにエリアが自動生成されるタイプであることに対し、本作のエリアは開発者によって作られたものであるという。配置やイベントが決まっているので、よりリニア色の強いアドベンチャーゲームであるといえそうだ。

限られた時間の中で宇宙と惑星は変化するのも本作の特徴。時間によって訪れることのできる場所やイベントは変化するわけだ。たとえば序盤なら、終盤に崩壊により埋められてしまう地下都市の訪問が可能。一方、崩壊後の終盤に同じ場所を訪れることでまた新たな発見ができるという。時間をどのように使うかが鍵になりそうだ。また危険な探索をするには十分な備えも必要だ。ハイキングブーツを履き、酸素ゲージを意識しながらさまざまなガジェットを手に入れ、駆使して過酷な環境を切り拓く。惑星地表の探索だけでなく、宇宙船に乗り込んだまま戦うといった場面もあるようだ。

figにてクラウドファンディングキャンペーンを実施した際にはコンセプトの段階であったが、現在ではゲームの骨組みは完成しているようで、グラフィックも大きく改善されており、順調に開発が進んでいることをうかがわせる。ほかのオープンワールド作品のような大規模な作品ではないようだが、「宇宙」と「タイムループ」を融合させた意欲的なタイトルになるだろう。

ちなみにパブリッシャーであるAnnapurna Interactiveは、本作のほかに『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』や『Gorogoa』、『Florence』をリリースしており、いずれの作品も評価は高い。野心作のプロデュースを続けるパブリッシャーが送り出す新作としても、注目していきたい。

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