滅亡した地球を生き抜く極寒サバイバル『Fade to Silence』発表。12月14日からSteamにて早期アクセス販売を開始、日本語対応

WhiteSilence

THQ Nordicは12月8日、ゲームの祭典「The Game Awards 2017」にて『Fade to Silence』をPC(Steam)向けに発表した。12月14日からさっそく早期アクセス販売を開始する。手がけるのは『Giana Sisters』などで知られるBlack Forest Games。THQ Nordicは今年同スタジオを買収し、オープンワールドゲームを開発中だとしていた。なお、Steamのストアページによると、本作は日本語表示に対応するようだ。

『Fade to Silence』は極寒の世界を生き抜くサバイバルゲームで、その舞台となる地球は滅亡した状態にあるという。プレイヤーは、とある悩みに苦しむ男アッシュとなり、厳しい冬の環境を生き抜くため資源を求めて世界を探索する。同じようなテーマの作品はほかにもあるが、本作では敵として巨大な鉤爪を持つリッパーなど凶暴なモンスターが登場することが特徴の一つと言えそうだ。

とはいえ、本作における最大の敵は容赦ない寒さだという。氷点下の気温はアッシュの体力を奪い、吹雪に巻き込まれれば生きて帰れる保証はない。天候は動的に変化するため、たとえば探索先で天候が悪化してきた場合には、すぐに帰還するのか、あるいは近くに避難場所を確保するのかを判断しなければならない。天候を読み誤ることを考えると帰還するのはリスクが高い。しかし避難場所を作るためには、探索で得た貴重な資源をその場で消費してしまうことになる。

ゲームではプレイヤーはまず拠点となる居住地を確保する。この世界にはアッシュ以外にも生き残りがいるため、探索する中でそうしたNPCキャラクターを救出し、仲間に引き入れる。それぞれのキャラクターのスキルを利用することによって、より高いレベルの資源や装備が手に入ることがあるため、集団でサバイバルする方が生き残れる確率が高まるためだ。しかしプレイヤーには、誰を仲間にするかという選択が常に求められる。信用できない人物を引き入れることは危険であるし、また状況次第では全員を連れて帰れず、誰かを置き去りにして見殺しにせざるを得ないことも起こる。

マップには広大な世界が用意される予定で、発売時点では三角州、密林、そして耕作地が探索できるという。狼のソリを利用することでより広範囲の探索が可能で、ソリには物資と同時に味方1人も積んで移動できる。地面に積もった雪には足跡が残るため、探索中にはそれを追って鹿などを狩ったり、救出すべきNPCキャラクターを探したり、あるいはモンスターに遭遇しないよう避けて通ったりといった判断が可能となる。戦闘システムには性能が数段階ある武器系統に近距離・遠距離の攻撃があり、公開された映像では弓で狩りをおこなったり、剣のようなものでモンスターと戦う様子が確認できる。本作ではリスクの伴う選択、また倫理に関わる選択などをたびたび迫られ、それが生死を分けるゲームとなるようだ。