スパイとスナイパーに分かれて探り合う1vs1対戦ゲーム『SpyParty』2018年前半にSteamで早期アクセス販売へ。約8年間開発が続く


インディー開発者のChris Hecker氏は11月21日、現在開発中の『SpyParty』のSteamストアページを公開した。本作はスパイとスナイパーに分かれてプレイする対戦ゲームで、2018年前半に早期アクセス販売を開始する計画だという。

本作のメインとなるゲームモードは、1対1でのオンライン対戦だ。スパイ側となったプレイヤーは、20人以上用意されたキャラクターから自らの分身を選び、招待客で賑わうハイソなカクテルパーティーに潜入する。スパイはその中で指定のミッションをこなすことが目的となる。ミッションの内容は、たとえば招待客リストを盗んだり、飾ってある彫像を調べたり、あるいは招待客である大使の指紋を入手したり、二重スパイに接触したりとさまざまある。これを制限時間内に決められた数だけ完了させれば勝利だ。

一方のスナイパー側となったプレイヤーは、このパーティー会場を見渡せる離れた位置からスナイパーライフルを構える。目的はもちろんスパイを狙撃することだ。マップとなるパーティー会場には多くのCPUキャラクターがいるが、一人だけは対戦相手であるスパイで、ミッションを抱えていることも分かっている。CPUもそれらしい行動を取っている中、スパイを見極めて狙撃するのだ。ただし、撃つことができるのは一発だけ。人違いを起こしてしまったら敗北となる。

ゲームの鍵となるのは、スパイがほかの招待客らの中にいかに自然に紛れ込むことができるか、逆に言えば不自然な行動を取る人物を見極めるスナイパーのスキルだ。あからさまに何かを調べ回ったり、うろうろと歩き続けるなど、ほかのCPUキャラクターがしない行動を取ればすぐにバレてしまう。時に談笑の輪に加わるなど“何もしない”ことも求められるが、一方で制限時間は限られている。スパイは腕時計を見ることで制限時間を少し延ばすことができるが、スナイパーはそうした行動にも目を光らせていることだろう。本作のゲームモードにはこのほかに、シングルプレイのスナイパーモードや、ミッションをこなしていくプラクティスモードも用意されている。

Chris Hecker氏は『Spore』や『Quake III Arena』などに携わった経験を持つ著名なプログラマーで、Indie Game Jamを立ち上げるなどほかのインディー開発者との繋がりも深い人物である。その彼が手がける本作が発表されたのは2009年で、それから実に8年ものあいだ開発が続けられている。2013年からは公式サイトにてベータ版が販売開始され、少しずつアップデートが重ねられてきている。

今回公開されたSteamストアページでは、その販売開始時期を「Soon™」とやや冗談めかして告知しているが、公式サイトでは2018年前半と発表されており、早期アクセスではあるがようやくリリースの目処が立ったようだ。なお、ベータ版の購入者はSteamキーを受け取れるそうなので、今すぐプレイしてみたいという方はそちらを購入するのもいいかもしれない。


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