『ゴーストリコン ワイルドランズ』PvPコンテンツ「ゴーストウォー」配信開始。情報と連携で戦場を制す


Ubisoftは10月10日、『Tom Clancy’s Ghost Recon: Wildlands(ゴーストリコン ワイルドランズ)』にPvPコンテンツ「ゴーストウォー」を追加する無料アップデートの配信を開始した。技術的なトラブルにより延期が予定されていたPC版のアップデートも無事完了している。

「ゴーストウォー」は、ゲーム本編のチームプレイ、広大なマップ、タクティカルな銃撃戦を活かした、4対4のPvPコンテンツである。プレイヤーは12種類のクラスから操作キャラクターを選択し、1ラウンド8分、2ラウンド先取制のマッチに挑む。相手チームを全滅させることが目的であり、両チームに生存者がいる状態で時間切れになれば引き分けとなる。

ドローンと双眼鏡によるマーキングや、発砲時に表示されるノイズメーカーから得られる情報をどこまで有効活用できるかがカギとなる。また各クラスの長所を活かすにはチームメイトとの連携が不可欠。体力の自動回復や、ラウンド中のリスポーンはない。ただしダウンしたチームメイトを蘇生することは可能である。チーム最後の生き残りになるとアドレナリンラッシュが発動し、体力自動回復、蘇生速度上昇、制圧射撃の無効化が適用されるため、最後まで勝負を諦めてはいけない。

マップは8種類。山岳地帯、採石場、砂漠駐屯地、ジャングルといったオープンエリアで戦うことになる。いずれもゲーム本編のものをベースにしつつ、PvP向けにバランス調整されたものだ。マップの片方に狙撃ポイントが固まっていれば、もう片方には身を隠す遮蔽物や建物がたくさん配置されていたりと、非対称になっているのもポイントである。天候と時間帯はマッチ毎に変動するため、服装を変えたり、ナイトビジョンゴーグルを装着したりと、与えられたシチュエーションにうまく対応することも重要だ。なおマッチの途中では、稼働させると敵全員をマーキングする通信機器(リコンタワー)が登場する。広いオープンエリアでの戦闘というと、接敵せずに時間が過ぎていくような、緩慢な戦況を招く恐れがあるが、このリコンタワーが存在するおかげで締まりが出るようになっている。

クラスは全部で12種類。大きくはアサルト、マークスマン、サポートという3つの兵科に分けられる。アサルトは近・中距離戦闘に、マークスマンは遠距離射撃による戦場コントロールに長けている。サポートはドローンを使った後方支援担当だ。それぞれロードアウトとアビリティが異なる。チームメイトとのシナジー効果を狙ったり、相手のカウンターピックを予測したり、状況に応じて最適なチーム構成を考えよう。ゲーム本編同様の多彩なキャラクター・カスタマイズ機能も健在だ。

ちなみにオープンベータで最も勝率が高かったチーム構成は、「ポイントマン、スナイパー、スカウト、アーティラリー」である。武器のスペックが高いポイントマンが前線に立ち、スカウトが相手をマーキング。アーティラリーの迫撃砲で相手を安全地帯から引きずり出し、スナイパーが狙撃する。バランスの取れた組み合わせだ。オープンベータ時には不在であったクラス6種類(テック、アサシン、センチネル、レンジャー、ディバージョニスト、メディック)がラインナップに加わることで、メタゲームにどのような変化が起きるのか。気になるところである。

2017年3月にゲーム本編がリリースされてから、実に半年が過ぎた段階での大型アップデートとなった「ゴーストウォー」。少し時間は経ってしまったが、PvP用に調整し直されたマップデザインや、長所と短所をうまく分けたクラス制度など、単なるおまけコンテンツとして済まされないよう、力が込められていたことが分かる出来栄えとなっている。今後もランク制度や新ゲームモード、マップ、クラス、武器などが追加されていく予定であり、シーズンパス所有者には今後登場する新クラスへの1週間先行アクセス権が付与されるとのことだ。

『ゴーストリコン ワイルドランズ』はPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売中。海外版に限り、10月13日から10月16日にかけて無料ウィークエンドが実施される。PC版(Uplay/Steam)の無料期間は日本標準時10月13日午前2時から10月16日午前7時まで。無料期間中はゲーム本編と、PvPコンテンツ「ゴーストウォー」の両方にアクセスできる。また同時期には50%オフのセールも実施される予定だ。