『マリオカートWii』にて発売9年後に発掘された「幻のモード」の映像が公開、ボスを倒すなど楽しげな要素が揃う


『マリオカートWii』にて先日、発売後9年後にして実装されなかった幻の「ミッションモード」が発掘された。その「ミッションモード」の詳細が明かされている。同モードの発見者であるMrBean35000vrは、発見の報告後から『マリオカートWii』の内部データの調査を続けていた。氏はついにその「ミッションモード」の内容を発見し、映像によってその詳細を公開している。ちなみにこのモードの内容を発見した手法については明らかにされていないが、MrBean35000vr氏はデータの値を動画内で公開しており、エミュレーターなどを併用した、いわゆる“データマイン”であることが予想される。

同モードにおいては、多彩なミッションが発見されている。たとえば、「対戦中にドリフトは20回決めろ」といったものから「レース中にアイテムを20個集めろ」「コース内に設置されたゲートをくぐれ」「レース中に3回スリップストリームを決めろ」といったものまで幅広い。「ドリフト中に回るリールを規定の数字で止める」といった特殊なルールのものも存在する。またドッスンさばくに出現する巨大なサンボを倒すといった「ボスミッション」と呼ばれる共闘ミッションもあったようだ。映像を見るとわかるが、どのモードも非常に楽しそうで、ひとりでも多人数でも盛り上がりそうなものばかり。『マリオカートDS』のミッションモードのよさを守りつつさらに拡張したようなモードであるように見え、正式に採用されなかった点にはやや惜しさを感じる。「ミッションモード」にはレベルが8つあり、レベルごとに8のミッション項目が存在するという。つまり64種類のミッションが用意される予定だったようだ。

一部のユーザーの指摘によると、実はこの「ミッションモード」は「マリオカートWiiチャンネル」にて期間限定で開催されていた「大会」に受け継がれているようだ。確かに公式ページで参照できる大会の内容を見ると、ミッションモードと多くの共通点があることがわかる。任天堂は『マリオカートWii』において、特にオンラインコミュニティでのつながりを重視していた。Wiiメニューからアクセスできる「マリオカートWii」という専用チャンネルを作って運用していたことからも、そのこだわりが感じられる。おそらくではあるが、オンラインで他ユーザー同士をつなぐ目玉コンテンツ「大会」に、「ミッションモード」のDNAは受け継がれていったのだろう。