『We Happy Few』2018年4月に日本語字幕対応で正式リリース。早期アクセス版最後のアップデートも配信開始


Compulsion Gamesは8月16日、『We Happy Few』の正式リリース日が2018年4月13日に決定した旨を発表した。米国ではリテール版の予約受付が開始済み。公式ツイートにより日本語字幕に対応することも明らかになっている。Steamでの販売価格は、8月16日に2980円から5950円に変更されており(価格変更については8月4日に告知済み)、正式リリース時には60ドル相当まで値上げされる予定だ。また無料/有料DLCとシーズンパスの販売も計画されている(Kickstarterキャンペーン出資者はシーズンパス無料)。

『We Happy Few』は、戦争に敗れ衰退した英国の街「ウェリントン・ウェルズ」を舞台に、精神を高揚させる麻薬「ジョイ」の影響化から逃れるべく脱出を図る1人称視点のサバイバルアドベンチャーゲーム。プレイヤーは空腹度や喉の渇きといったパラメータを管理し、ときには「ジョイ」を服用することで住民に溶け込みつつ、プロシージャル生成される「ウェリントン・ウェルズ」の街を探索。さまざまなクエストをこなしながら、偽りの幸福からの逃走を図る。

Compulsion Gamesの発表文によると、「E3 2016」で公開したゲームの冒頭シーンにより、本作がストーリー重視の作品であるとの期待を与えてしまったのに対し、実際のゲームはローグライトなサバイバルアドベンチャーであったことから、早期アクセス開始時に一部ユーザを落胆させてしまったとのこと。そこで、E3トレイラーにより高まった期待に応えるべく開発規模を拡大。当初10人ほどであった開発メンバーを40人まで増員したほか、パブリッシャーのGearbox Publishingとパートナーシップを組み、リテール販売に向けて準備を進めてきたという。当初は半年から1年間を予定していた早期アクセス販売期間が20か月まで延びたのは、60ドルの販売価格に見合うよう、物語を中心にコンテンツ量を増やしているからである。

 

「Life in Technicolour」アップデートについて

リリース日の発表と同じ8月16日には、コンテンツ・アップデート「Life in Technicolour」が配信されている。早期アクセス用のビルド(ストーリー無し)と、正式リリース用のビルド(ストーリー有り)を別々に運用し続けることが困難になってきたことから、早期アクセス中のコンテンツ追加は今回のアップデートをもって終了。今後は正式リリースに向けた開発に専念していくとのことだ。アップデート内容の一部は以下の動画で紹介されている。

過去2回の大型アップデートが新エリア、新クエストの追加を中心としていたのに対し、今回のアップデートは技術面およびゲームメカニックへの変更がメインとなっている。影響が大きいものとしては、AI、UI、ジョイシステムの見直しが挙げられる。AIの刷新に関しては、NPCとの交流やステルス機能など、開発陣が「もはや別のゲーム」と語るほど変化している。UI変更の中でひときわ目立つのは、新しいインベントリー画面である。持ち運べるアイテムの数が、アイテムスロット数ではなく重量により制限されるようになり、同一アイテムならば1つのスロットにまとめられるようになった。持ち物を整理しやすく、レイアウトもすっきりしている。

ジョイの効果・副作用が5段階のフェーズに分けられたほか、ファストトラベル機能やマニュアル・セーブの追加、HDRレンダリング対応、島から島に移動する際のロード削除など、より快適にプレイできる環境が整いつつある。早期アクセス版にはメインストーリーが含まれていないものの、100以上のエンカウンター(クエスト)が用意されており、狂気に満ちた本作の世界観とゲームメカニックには十分に触れることが可能だ。またパーマデスやサバイバル要素(空腹度や喉の渇き)のオン/オフを決められるなど、サバイバル込みで楽しみたい方、ストーリーだけを楽しみたい方、両方のニーズに応えるべく変貌を遂げている。

『We Happy Few』の対象プラットフォームはWindowsおよびPlayStation 4/Xbox One(Mac/Linuxは同日、もしくはローンチ後に対応予定)。正式リリース日は2018年4月13日であり、予約特典の武器「Jolly Brolly」はリテール版の予約者だけでなく、Kickstarterキャンペーンの出資者および早期アクセス版の購入者にも付与される。