ゲーム映像配信プラットフォーム「Twitch」、2017年春からゲームの販売事業にも着手へ。契約配信者に収益の5%が与えられる


ゲーム映像の配信プラットフォーム「Twitch」は、2017年春からゲームの販売事業にも着手することを明らかにした。公式サイトおよびTwitter上にて発表されたもので、あわせてティーザー映像も公開されている。

購入したゲームは「Twitch Lancher」およびUplayのような既存のサービスを通じてダウンロード&プレイすることが可能。ティーザー映像を見る限りでは、配信中のゲームを見て気に入ったなら、その場で購入できるような仕組みも導入されるようだ。4.99ドル以上の製品を購入した場合には、購入者に「Twitch Crate」と呼ばれるエモートやチャットバッジを収録したリワードボックスが与えられることも明らかにされている。

また「Twitch」でのゲーム販売最大の特徴が、購入したチャンネルページの配信者に対し、ゲームの収益の5パーセントが提供されるという点だ。配信者はパブリッシャーと契約する「パートナープログラム」に参加していなければならないが、ゲーム映像配信において広告モデルではなく販売と紐付けた形で収益を与えるというのは、他では見られないモデルだ。

なおTwitch自身は、Twitchでの配信に特化した対戦アクションゲーム『Streamline』を同プラットフォームで以前から似たモデルにて販売しており、収益の30パーセントをパートナープログラム参加者に提供するという手法を取っていた(なおTwitch Prime入会者向けには無料で配布されており、その際には無料登録特典に基づいた収益が与えられる)。今春から開始されるサービスは、そのモデルをさらに拡張したものだといえるだろう。

なおローンチ時点のパートナーとしては、Ubisoft、Telltale Games、Digital Extremes、Hi Rez Studios、Double Fine Games、Fred Wood、11Bit、Jackbox Games、tinyBuild、Raw Fury、Devolver Digital、Gambitious、Trion Worlds、Blue Mammoth Games、iNK Stories、Versus Evil、Proletariat、Paradox Interactive、Vlambeer、Campo Santoが挙げられている。