物理演算で戦場をシミュレートする『Totally Accurate Battle Simulator』アルファ版が配信開始。忍者と銃士、農民やヒラリーまで戦う

 

LandFall Gamesは公式ホームページにて『Totally Accurate Battle Simulator』のアルファ版の配信を開始した。こちらのページの上部にあるメーリングリストに自分のアドレスを追加すればメールにアルファ版のURLが送られてくるので、そちらのページにてゲームをダウンロードしてほしい。なお対象OSはWindowsのみとなっている。

『Totally Accurate Battle Simulator』は、人形の姿をした兵士を戦場に配置して戦わせるシミュレーターゲームだ。プレイヤーは兵士ユニットを操作できず、できるのはあくまで配置して戦況を見守るのみ。ユニット同士の戦闘は、本作に導入されている物理演算に基づいて展開される。

戦場に登場する兵士にはさまざまな種類があり、斧戦士や戦闘用馬車、侍など幅広い。侍はとにかく突撃したがる、斧戦士は攻撃する際に必ず前転する、戦闘用馬車は小回りが効かないなど、それぞれの兵士ユニットの動きには特性が設定されている。各ユニットは強烈な個性を持っていて見ているだけで楽しい。またユニットを配置する場所によって、シミュレーションの展開は大きく変わる。本作の物理演算は少々気まぐれなところがあり、同じユニットを同じ配置で戦わせても結果が異なることがある。そういったリプレイ性の高さも本作の魅力だろう。

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『Totally Accurate Battle Simulator』のアルファ版には「プレイ」モードと「サンドボックス」モードが用意されている。プレイモードは与えられたコストの中からユニットを選び、あらかじめ用意されている配置を攻略していくモードで、サンドボックスモードは舞台、対峙させるユニットをすべて決められるモードだ。このサンドボックスモードが特に楽しく、侍50人vsマスケット銃士10人といった戦場や、農民20人vsバリスタ5台といった自分好みの戦場を演出することができる。中世のシーフと日本の忍者を対戦させることもでき、ある種のドリームマッチ感が味わえるのが嬉しい。ちなみに画面下の白色のバーは表示させることのできるユニットの上限が表示されており、これがマックスにならなければいくらでもユニットを配置できる。

さらに本作には某国の大統領選で白熱を繰り広げた「ヒラリー」氏と「トランプ」氏がユニットとして用意されている。ヒラリー氏30人とトランプ氏30人を試しに戦わせてみたが、死闘のすえにトランプ氏が勝利したことをここに報告したい。

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『Totally Accurate Battle Simulator』は物理演算を駆使した対戦ゲーム『Sumotori Dreams』のような楽しさがありながら、人形同士を戦わせるシミュレーションゲームのような奥深さがあり、笑いと白熱が入り交じる個性的な作品に仕上げられている印象だ。戦場をながめるカメラが思い通りに動かないなど、まだまだ課題は存在するが、あくまで現在公開されているのはオープンアルファ版なので、製品版では改善されていることを期待したい。

リリースは2017年夏に予定。PCだけでなくコンソール機でも発売されるとのことだ。